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ブラッド・ピット主演のおすすめ映画3選

ブラッド・ピッドは「オーシャンズ11」のようにエンタメ色が強い映画にも出ています。
でも私は、ブラッド・ピッドのニューマンドラマ的な映画が好きです。
今回は私が実際に観て、おすすめしたい映画を3つ紹介します。

ジョーブラックによろしく


胸に刺さるセリフが多く、家族の絆や人生の目的、人を愛する意味など、考えさせられます。
「羊たちの沈黙」で知られる名優アンソニー・ホプキンズ共演。

爽やかで気さくな好青年と、淡々とした死神であるジョー・ブラックを一人二役で演じました。変装ナシでビジュアルは一緒ですが、演じわけています。

ジョー・ブラックが人間たちの生活に戸惑ったり、ピーナッツバターやクッキーを気に入ったり、コミカルなシーンも多いので楽しめます。

ジョーと恋仲になる女性をクレア・フォーラニが演じていますが、目元や口元がアンジェリーナ・ジョリーと似ていると感じました。
やや長尺ですが飽きずに観られます!

レジェンド・オブ・ザ・フォール


大自然の中、元軍人の父(アンソニー・ホプキンズ)と3人兄弟の激動の人生が描かれる作品です。

主演のブラッド・ピットは次男トリスタン役で、愛に包まれたおだやかな感情から、ひょうひょうとした仕草、目をひんむいた狂気の沙汰まで演じ切っています。

ネイティブアメリカンの家族も登場するので、偏見や差別の歴史も理解できます。
日本は単一民族なので普段考える機会はありませんが(アイヌ民族の方もいらっしゃるけれど)考えさせられます。
また、戦争の無意味さ(現実を知らないまま正義感から志願する若者も含めて)も、改めて感じました。

スザンナ役の俳優は、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」にも出演しています。

初めて観たのは20代のときで、
1人の女性が、3人兄弟全員と恋仲になるなんて。。
というところに注目してしまいました。

しかし、10年以上経って再び観ると、違う印象を抱きました。
特に、終盤のスザンナの心の動きが印象的でした。

トリスタンは身勝手な部分も多いけれど、いつまでもスザンナはトリスタンを頭の隅で思い続けていました。
だから腕輪も身につけていたはず。

お祭り騒ぎの街を歩いていても、パーティーの支度中も、スザンナは心ここにあらずに退屈そう。
不自由ない暮らしだけれど、心から幸せではないのが明らかです。

スザンナが下した決断は、おそらく突発的なものです。
でも、トリスタンと面会したとき、
”女性も責任をとるべき時代だとスピーチしたの”
と彼女が語ったことと関係していると思います。
ただ単純に、人生が理想通りにいかないことに落胆したのではなく。

一家にはさまざまな不幸も襲い掛かりますが、結末では父子や兄弟間の深い絆を感じさせられます。

人生の意味や、運命について考える機会になる映画だと思います。
ぜひ観ていただきたいです。


ベンジャミン・バトン 数奇な人生


ブラッド・ピットの作品では、この作品が一番好きです。
F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説が原作です。

公開当時に劇場で観て、また観たいなあと思っていたのですが、10年ぶりくらいに再び観ました。
ケイト・ブランシェットと共演しています。

老人の姿で生まれて、年をとるほどに若返っていくベンジャミン・バトンの一生を描いた映画です。
ベンジャミンがいろいろな人と出会い、さまざまな経験をしていく様子が丁寧が描かれていきます。
そして、運命の女性であるデイジーとの心の交流や、すれ違いも描かれています。

人生は思いもよらない方向に動くことがあります。
あるとき、大きなアクシデントが起きて、バレエダンサーとして順調だったデイジーの運命が大きく変わります。そのシーンだけ、「もし~が・・でなかったら」というナレーションとともに、実際には起きなかったことが映像が続きます。

これはすごく胸にきました。
私は学生の頃、ピアノ専攻だったのですが、あるときに手を痛めました。
その当時も、その数年後も、何度も何度も、同じようなことを思ったのです。
「もし、あのとき~していたら、手を痛めることはなくて、私はいまもピアノを弾けていただろう」と。

また、ベンジャミンの生き方も興味深いです。

大人になると、多くの人が 年齢を重ねるにつれて、よりスキルを磨きたい、年収をアップさせたいと考えます。
名声を得たり、大金を得たり、キャリアをつかもうとします。
つまり、上へ上へ、上がっていこうとします。

でもベンジャミンは逆なんです。
ベンジャミンは生まれたときに年老いていて、徐々に赤ちゃんに近づいていくので、ほかの人ととは真逆の人生です。

ベンジャミンは経済的な不安がなかったこともありますが、キャリアや名声をつかもうとはしません。
何か大きなことを成し遂げようとする欲はないのです。

ただ、大切な人を愛し、いろんな土地を旅し、さまざまな経験を積んでいきます。そのこと自体に、ベンジャミンには意味があったのだと思います。

いくつになっても何かにチャレンジできるということも、改めて気づかされます。

生きる意味に悩んでいる人に、特におすすめした映画です。
心が軽くなるかもしれません。



最後まで読んでいただきありがとうございます!
また私の好きな映画を紹介する記事を書きたいと思います。

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