なりゆきの2拠点生活 〜 あるいは、ちょっと長めの自己紹介 

こんにちは、はじめまして。おはぎやです。

noteでは、現在の2人2拠点フリーランス・リモートワーク&ライフのあれこれを書いていこうと思っています。

そもそも私は2拠点生活に興味があったわけではありません。実家で一人暮らしの父をサポートするために月に3度程度の頻度で戻るようになったのは、2011年の東日本大震災がきっかけでした。
実家のある北関東は、東北の被災地とは比較にならないとはいえ、都内よりもずっと被害がひどかったのです。

それまでは「いいよ、お父さんは大丈夫だから、わざわざ様子見に来なくても」と言っていた父も、さすがに心細くなったようです。
それから父が亡くなるまでの8年と少しのあいだ、私は日帰りで実家に通っては、父の布団を干し、シーツ類など大物の洗濯をし(下着類は本人が洗濯していました)、掃除をし、床のワックス掛けをし、父のリクエストに応えて買い物や金融機関に同行し(父は中途難聴者でした)、白内障の手術や通院につきあい続けました。

父亡き後、死後の事務手続きや相続のあれこれに右往左往した半年ちょっとが過ぎ、今度は「実家の片付け」に直面することになります。

そこにやってきたのがコロナ禍でした。外出や電車での移動が憚られるようになった一方で、仕事上の打ち合わせも取材もオンラインに移行。その当時は契約社員編集者としてウィークディは毎日通勤していた連れ合いも、ほぼリモートワークになりました。

さらに、私が長年借りていた仕事場の建物が老朽化のため取り壊しが決まり、たまりにたまった掲載雑誌や単行本、企画のためにコツコツ集めた資料等をなんとかしなければならなくなったのです。仕事場には連れ合いの手がけた雑誌や写真集、ムック、ポジフィルムのファイルなども一緒に放り込んでありました。

そこで思い出したのが、実家の近くに住む従姉(父方)から言われていたこと。
「仕事場って、東京は狭くて高いんでしょ。家賃もったいないよ。それに、首都圏直下型地震とかあるかもしれないんだし、こっちにも家があったほうが安心でいいんじゃない?」
うん、いいかもしれない、それ。

「とりあえず実家と仕事場のいらないものを捨てながら、仕事場の荷物を実家に移そう!」

連れ合いは南関東に実家があり、高齢の親では手に負えなくなった畑の世話を毎週末していたため、農作業用に使用している自家用車(中古のバン)があります。
このバンに引っ越し荷物を詰めるだけ詰め込み、パソコンとモバイルWi-Fi、そして車内で食べるお弁当を用意して、我々の2拠点、ときどき3拠点生活は始まったのでした。

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