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支えになるか、クラシック?(1)

クラシック音楽がこれからのひどい時代を何
とか生きて行く、その支えになるのか……と
いう話をしてみたいと思います。

「どこがひどい時代なんだ。楽しいイイ時代
じゃないか」
という見方もあるのかも知れません。ただし、
それについてここでは論議しません。

これからますます仕事と収入を得ること増や
すことが難しくなり、学校も職場もどんどん
ギスギスして余裕がなくなり、たとえすぐに
は経済破綻で超インフレにならずとも、ジワ
ジワと生活全般がキツイことになっていくだ
ろうな、という前提でお話します。

川柳一句。

   正社員?
   いるんだ、そんなの?
   触らせて!

貧困化が確実に進行して、都市部は都市部な
りに、田舎は田舎なりにそれぞれ殺伐として
いくだろうニッポンで、クラシック音楽を聴
き続けているとどうなるでしょう?

別にどうにもならんだろう、好きな人は聴き
続ける。それだけだ……と言われたら、その通
りでしょうが、クラシック音楽は一種のシェ
ルターになってくれるでしょう。

(何だそれ? 趣味に逃げ込むってことか?)
そういう面もあります。けれど、逃げ込む場所
があるということ自体が救いになるんです。

(ああイヤだ、こんな世の中)
と思ってクラシック音楽を聴き続ける人たちを
思い浮かべると、いかにも後ろ向きみたいです
が、シェルターを持っているということ自体が
大事なことです。それが今後を生き延びていく
支えになるんです。

ダメ押しの川柳、もう一句。

   無教養
   貧乏デフォルト
   イガイガどん!

(続く)

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