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帰省時の心境について。心が帰る家はいったいどこか。

いつからか、居心地の良さが、 自分の家 > 実家 になっていた。
実家と言っても、他人の家みたいな、そういう感覚。
自分はこの家の住人ではない、そういう実感。

もちろん、かつて住んでいた家だから快適だし、
住人たちも、かつて生活を共にしていた家族だから遠慮なし。

一人暮らしで、生活のイロハを実体験したからこそ、
母の家事、父の仕事の偉大さに気が付けた。

だから、初めのうちは帰省 = 楽 だった。
家事をしなくてもいいメリットに、意識が向いていた。

途中から、自分の生活が出来ないことの窮屈さを感じるようになった。
きっと、一人暮らしに慣れてきて、諸々の家事が難なくこなせるようになったからだと思う。

少し前までは、一度帰省すると1週間くらいは住み着いていたものだが、
最近は一晩だけ泊まって帰ることも増えた。

楽できるのはいいけれど、自分の家に帰って生活を立て直すのが大変。
数日ならばスムーズに戻れるけど、一週間ともなると話は別だ。

ゴミ出し、買い出し、洗濯、掃除などのリズムって、
一度ズレてしまうと直すのに結構な時間がかかる。

あと、何だかんだ自分の家が一番落ち着くのも大きい。
京都に戻ってくる度に見える京都タワー、あれを見てほっとするようになったのはいつから?

自分の帰る場所は、もう、実家じゃない。

すこし寂しい気持ちになった帰省開けであった。

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