困難なことが合った時に_思い出したい__レモネードの名言__2_

『This Is Us』 シーズン1 第16話レビュー

『This Is Us』は名言が多いのですが、今回は特に心にグッと来ました。毎日を自分らしく、楽しく、精一杯生きなアカンな、と思わされました。

私が「特に」感動したシーン、良かったシーンを「ハイライト」の見出しをつけてまとめました。順番に読んでもらった方が、より感動できるのですが、時間がない方は「ハイライト」だけ読んで下さいね。


登場人物①

登場人物②

分かりやすい時系列表はコチラ

※※以下からネタバレ※※


過去

冒頭では見知らぬ黒人の夫婦が、生まれてくる子供を心待ちにしていました。しかし、夫は戦争に行って帰らぬ人となるのです。奥さんは子供を産み、”ウィリアム”と名付けます。

今回は、ウィリアムの過去のお話です。

青年になったウィリアムは母と離れて暮らし、従兄弟のリッキーとメンフィスで音楽を一緒にやっていました。母とは電話や手紙でやりとりをするウィリアム。母は息子の音楽の才能を信じて、彼をいつも応援していました。

でもある日、母が病気になりピッツバーグへ行くウィリアム。リッキーにはすぐに戻ると言って、メンフィスを後にしました。面倒見の良いリッキーは、「母親の世話をしっかりしてこい」とお金まで渡しましたが、ウィリアムは戻ってきませんでした…。

なぜかと言うと、ランダルの産みの母である女性と恋に落ちたから。これまでは、女性よりも音楽一筋だったウィリアムですが、彼女に惚れ込んだのです。彼女と母と過ごすウィリアムは幸せそうでした。

でも母が亡くなってからは生活が一変。深い悲しみからドラッグに手を出したウィリアム。ランダルが生まれて間もなく、最愛の彼女も亡くなってしまい、ウィリアムは乳児の息子を消防署前に置いて行ったのです。


現在

前回、ストレスの発作で取り乱したランダルですが、ウィリアムの思い出の地メンフィス(※)を巡るために、ウィリアムとロードトリップへ出掛けます。

(※)メンフィスは黒人の方たちにゆかりがあり、ブルース発祥の地。エルビスプレスリーの故郷でもあり、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が暗殺された場所でもあります。

ウィリアムはランダルに子供の頃の話、ジャックの話を聞きます。そして、ジャックが好きだった場所がある、と聞いたウィリアムはそこに連れて行ってほしいと頼みます。

・・・◆ハイライト①◆・・・

ウィリアムはジャックに「自分ができなかったことをしてくれてありがとう」と伝えます。このシーンには目が潤んでしまいました。ウィリアムは、自分がランダルを置いて去ったことを悔やんで、罪悪感でいっぱいだったと思います。それが許される行為でもないことを分かっています。ランダルが賢く、立派に優しく育ったのはレベッカとジャックのおかげであることに敬意と感謝を強く感じました。

ジャックのお気に入りの場所を後にして、ウィリアムが昔住んでいた家、よく行った場所に行き、始終楽しそうなウィリアムとランダル。

そしてウィリアムはリッキーに謝罪していないことが心残りで、彼の店に行くのです。でも長年、ウィリアムを待っていたのに戻って来なかったから、リッキーの態度は冷ややか。ウィリアムは戻って来なかった理由、自分には残り時間が少ないことを話し、謝罪します。そして店を出ていこうとしたウィリアムを引き止め、再びステージで従兄弟と共に演奏を始めます。

病気なのが嘘なくらい輝いて、楽しそうなウィリアム。ランダルも楽しくなって、ウィリアムやみんなと楽しい時間を過ごします。

でもお別れの時間は刻一刻と迫っていました…。

演奏をした翌日、ウィリアムの容態は急変。病院に運ばれるも、ベスや孫たちのいるNYに連れて帰りたいと医師に訴えるランダル。でもそれは危険で、「あの状態でここまで旅ができたのは奇跡。」と医師に言われ、ランダルはメンフィスで看取る覚悟をします。

ランダルはウィリアムがNYに戻れないと本人に伝えます。ウィリアムは孫たちには挨拶してきたと言い、こんな弱っている姿は見られたくないと。彼は話すのも、動くのも、辛そうな状況ですが、ランダルのために書いた詩集を渡します。これは昔、レベッカに渡そうとしていた詩集。

最後、ウィリアムが言った言葉に涙。

・・・◆ハイライト②名言◆・・・

「(※)車の窓は全部下げろ
音楽のボリュームは上げて
アフロも自由に伸ばせばいいさ
ベッドは別の誰かに整頓してもらえ

自分は幸せな人生を送れなかった。間の悪いこともあった。悪い選択もした。『あとちょっと』、『こうできたのに』そんなことの繰り返しだった。悲しい人生だって言う人もいるかもしれない。でも、私はそうは思わないよ。なぜなら、人生で起こった一番幸せなこと2つは、人生の最初に出会った人と、最後に一緒にいた人だったから。そんな風に言えるのは、とても幸運なことじゃないかと、私は思う。

(※)自分の心を締め切ったままにせず
気持ちを上げていこう
自分自身のことを誇りに思いながら
不自由のない人生を送るんだ

死が目の前に迫ってきて、恐怖を感じるウィリアム。ランダルはそんな父の両頬を両手で包み込み、「父さん、大丈夫だよ。心配ないよ。一緒に息をして。」と言います。これはかつて、パニックを起こしたランダルにジャックがしていた行為。

そしてウィリアムは静かに息を引き取ります。母親に再会してハグする夢を見ながら…。

感想

ついにウィリアムとの別れがやってきました…。ウィリアムを演じた俳優さんの娘は、このシーンを見ることができなかったそう。自分の父の死が身近に感じて、見る覚悟がなかったと、どこかの記事で読みました。

ウィリアムは最後まで良い言葉を残しました。私の旦那さんは、ウィリアムが好きで彼のセリフを覚えているほど。教科書に載ってもいいレベルの名言だ、と感動していました。


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