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『This Is Us』シーズン2 第16・17話 レビュー

『This Is Us』シーズン2 第16話で起きたこと

独身最後のパーティー!

ケイトとトビーは、バチェラー&バチェロレッテパーティー(新郎新婦が同性の友人たちと独身最後を楽しむ)のため、ラスベガスへ行きます。

トビーは特に、ケイトの兄弟のランダルとケヴィンと仲良くなることを楽しみにしていました。だけどランダルは、数日前に電気代が払えないと助けを求めにきたデイジャのことが気がかりで、存分に楽しめていません。

ケヴィンは元共演者から、自分のキャリアが危うくなる話を聞いて部屋に戻りました。落ち込むトビーが可哀想だった…。

ケイトからトビーの想いを聞かされたランダル。ケヴィンと一緒に、トビーの部屋を訪ねて出かけることにします。

トビーの兄弟はトビーを避けていて、このパーティにも来なかったのです。だから、ケヴィンやランダルと男同士の夜を過ごしたかったんですね。

◆ハイライト◆

トビーは、悩むランダルとケヴィンにアドバイス。ベガスを去る日、ケヴィンは監督に電話します。

彼のキャリアに問題なくて、監督から「自分をケアして健康になりなさい」と温かい言葉をもらうのです。

本人役として出演しているロン・ハワード、良い奴。ケヴィンは自分を良くすることを最優先にしないと、ですね。

夫婦・兄弟喧嘩勃発

ベスがケイトたちとストリップクラブで楽しんでいる時に、ランダルとベスは喧嘩します。ケイトが仲介に入るも、ランダルの肩をもつ結果になり、ケイトとベスも喧嘩。

イトからしたら、ベスは自分と正反対の性格と外見で、何もかも持っているような完璧な女性と思っていました。でもベスにも悩みや不安があって、無事に仲直り。そして、ベスの好きなお菓子をプレゼントしたケイト。仲の深め方が可愛い♡

ベガス旅行が終わり、ベスはランダルに謝ります。2人はデイジャの家に寄りましたが、彼女たちは出ていったとのこと。電気代だけでなく、家まで失うほどお金に困っていた様子。ベスとランダルは、車で寝ているデイジャと母のシャウナを発見して、家に連れて行きます。

過去

結婚して間もない頃は、毎年記念日をお祝いしていたレベッカとジャック。でも子供たちが小学生になった時、プレゼントし合うことをやめました。

子供たちは両親のためにご飯を作りますが、うまく行かなくて、ケヴィンが泣き始めます。理由を聞くと、お祝いしなくなった両親が離婚すると心配していたのです。それは無いと言われて、あっさり自分の部屋に行くビッグスリー。

実は子供たちは、両親のために星空鑑賞サプライズを用意していました。夫婦は子供たちからサプライズを楽しみ、愛を再確認したのです。

この言葉は、どんなプレゼントよりも結婚記念日にふさわしいね。
あ〜。ジャック…。ずっと仲睦まじい2人を見ていたかった…。この数年後、レベッカに笑顔が消えるなんて考えたくない。


『This Is Us』シーズン2 第17話で起きたこと

デイジャ誕生からランダルの家に来るまでのお話でした。レベッカ、ジャック、ウィリアムたちの子供誕生、愛する人との死別、悲しい過去が、交互にフラッシュバックとして現れます。

16歳でデイジャを生んだシャウナ

シャウナは16歳でデイジャを生みます。シャウナの祖母、シャウナとデイジャの3人で暮らすのですが、シャウナはまだ遊びたい盛り。4歳のデイジャを一人置いたまま夜遊びして、シャウナは祖母に叱られます。

優しくて面倒見のいい祖母が亡くして泣き崩れる母のために、絵本を読み聞かせる幼いデイジャ。

デイジャの男性不信はここから始まった

時が経ち、成長したデイジャは母よりもしっかり者。シャウナはデイジャに頼りっぱなし。この日はシャウナの誕生日で、手料理を振る舞うことにしたデイジャ。一人でご飯の用意をしていると、深く手を切ってしまいパニックに…。

母に電話しても留守電でつながらない。真っ赤に染まったタオルを巻きつけて、ひとりで病院に駆け込みます。母のシャウナが来たのは、それから何時間も後。

フォスターケアのリンダが登場。母がドラッグを使用していることが分かり、デイジャは里親に預けられます。

これが酷い里親で、他の里子に暴力をふるったのです。暴力をふるわれた里子は、それでも安定した生活があるあの家が良かったと話すのです。それだけ、色んな家をたらい回しにされた証拠ですね…。安心して眠れるベッドがあるって幸せなこと。


甘い生活は長く続かなかった

デイジャはようやく母とまた一緒に暮らせると思ったら、母の恋人も一緒に住むことになったのです。最初は「君のママを大事にするよ。いい継父になれるように努力する」と、デイジャの信頼させることを言っておきながら、数ヶ月後には激しい口論を繰り広げるシャウナと恋人。

救いなのは、その恋人がデイジャには手を挙げたり、声を荒げたりせずに、歩み寄ろうとしたところ。でも、母親を罵る男とは仲良くできなくて当然ですよね。

2人の喧嘩を見聞きするストレスで、デイジャは円形脱毛症に。親子が頑張って貯めたお金もその恋人に渡してしまう、どうしようもないシャウナ。

そして母の車から、恋人の拳銃が見つかり逮捕。そんな経緯でデイジャは、ランダルの家にやってきたのです。過酷な環境の中で心を閉ざすのは無理ないかも。

◆ハイライト◆

デイジャと同じ家に暮らしていた里子が言った言葉にグっときました。「あんたは良い子だからさ、もし次の家が少しでも安全で居心地がいいと思うんなら、手放したらダメだよ」。

それをランダルの家で思い出すデイジャ。彼女にとって、安心感を覚えたのがランダルの家だったのですね。「見捨てられない、ここならもうベッドを数えなくていい。大丈夫だ」と思えて、彼らに心を開いていきます。

現在

ランダルの家で過ごすと、あどけない笑顔で子供らしくなるデイジャ。それを見たシャウナは、娘を置いて出ていくことを決めました。 最初はシャウナにひどくイラついて、自分勝手やなと思いました。

でも、彼女も苦しんで悩んで出した決断。 自分が身を引く方が娘のためになると思ったのかも。そしてそれが、娘にできる唯一の”母親”らしいことだったのかもしれない。

私としては、ランダルとベスに相談したり、娘と一緒にいながら働いたりする、という違う方法もあった気がしました。でも多分、それではシャウナが自立できないのかも。

最後に

デイジャが幸せなのが一番ですが、このまま親子がずっと離れ離れにならないことを望みます。どこかで未来のお話が描かれて、シャウナが自立して、デイジャとまた一緒に暮らせたらいいな。

次回でシーズン2最終話です。年老いたジャックが登場?!


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