2020/09/06(土)

土曜日。昨日から久しぶりにちゃんと家でご飯を作って食べていて、それだけで肯定感があがります。大事大事。

今日は昼間ギンレイホールで、ドキュメンタリー映画「ビックリトルファーム」を見ました。前にオンライン上映会やっていて気になっていたので、ギンレイホールに来てくれて嬉しい。(年会員様様!)今は席数半数で入れ替えなしの2本上映、しかも今日が初日ということで、半ばダメかもと思って向かったら最後の1席!やったー!

カリフォルニアはロサンゼルスから北に1時間の場所に、広大な土地を購入して絵本のような農場を作る夫婦の8年の物語。奥さんは、伝統的な調理法をベースにした料理ブロガー。旦那さんは、野生動物を中心としたドキュメンタリーの作家。そう、この旦那さんが監督なのですよね。ナレーションとかも担当。そんな映像のプロが自分たちの挑戦を映像にしたもの。(個人的には奥さんの料理の場面とか、彼女からの視点ももっと見たかったなー)

2人の農園は自然農法を実現しようとしたもの。パーマカルチャー的な循環をベースに、とにかく多様性を生み出すことが指針となっていて。たくさんの植物と生き物がひしめきあっている。うまくあることもあれば、何かがダメになることもあったり。あっちを立てればこっちが立たずみたいな状況もいっぱいあったり。命が失われる場面がたくさん出て来たのも印象的だった。(登場する動物が美しく、主演賞。さすが本職だなぁと惚れ惚れ。)

不毛な地にそれこそ新しい命が集まってくる楽園のような世界を作り上げた2人。多様性が共生できるようになると、シンプルになっていく、って言葉すごかったな。8年かけて作って来た農園。新しいものを作ってきたようだけれど、実は何千年(それ以上?)の自然と摂理をこの地球上で見たら小さなスペースに取り戻しただけなのかもしれない。1つの種の動物の視点から見たら不利なこともあるけれど、全体としてはそれが「パーフェクト」な状態。Delicate dance of coexistance。私たちはいろんな種の命あるものと、ほんとはもっと繊細に我慢強く向かい合って、踊らなきゃいけないんだなぁ。動物とも植物ともずいぶん離れてしまって、まるで違う世界に生きているように感じてしまう。それって実はすごく不自然なことなはず。

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