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なぜ、おじさんたちはグレタを嫌うのか

「なぜ、おじさんたちはグレタ・トゥンベリを嫌うのか」

クーリエに定期的に記事を寄稿しています。

これは、気候変動の高校生アクティビスト、グレタ・トゥンベリを目の敵にする人たち(主に保守派)について、海外メディアーー

たとえば、米誌「アトランティック」、英紙「インディペンデント」「ファイナンシャル・タイムズ」「タイム」などで報じられている内容を、「なぜ、おじさんたちはグレタ・トゥンベリを嫌うのか」を軸にまとめたものです。

「おじさん」としましたが、主には「保守派」の「中年以上」の「権力者」。グレタを侮辱せずにはいられない理由は、政治的な理由と隠しきれない(っつか隠す気すらない)ミソジニー(女性嫌悪)と、「精神疾患持ち」と揶揄されても「それはギフトでスーパーパワーです」とグレタの強さと性格と…。

実は、5月にこのTIMESの記事が出た時点で「グレタの性格、ユニークさについて書いてみたい」と持ちかけたのですが、その当時は「日本ではまだあまり気候変動に対する議論が盛りあがってなくて、あまり読まれない可能性が高い」と、その時点では却下になったネタでもあります。

そんなこともあり、気候変動の話が日本の読者にも響くようになったこと、そして「空気を読まないグレタ(の魅力)」について書けたこと、嬉しく思っております。

ちなみに、TIMEの中で印象的だったのは、このくだり。
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・以前、カナダのジャーナリストで社会活動家のナオミ・クラインは、グレタについてタイム誌にこう語っていた。「彼女を『こういうタイプの子』だとカテゴライズするのは難しい。理由は、彼女が他人からの承認を求めていないからだと思います」

・自分の信念と直感に従って行動する彼女を前にして、「戸惑う大人も少なくない」。
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いわゆる「インフルエンサー」呼ばれる共感を集めてナンボのタイプとグレタが大きく違うのは、ここ。

グレタは他者から何らかの承認を得るためにアクティビストになったわけでも、環境に良いことをやっているわけでもない。
他人から好かれたい、好感度をあげたいといった欲望がない。→ よって「偉いね」「勇気があるね」といった褒め言葉も効かない。→ なかなか彼女をコントロールできない。→ そのことに戸惑う人、場合によっては「かわいくない」とイラつく人がいる。

と、ここだけ抜き出すとグレタ礼賛記事かとおも思われそうですが、そういう内容ではございません。この記事を書くにあたって、保守派やクリスチャン系メディアなども色々読んでみたのですが、「グレタの背後にいる黒幕」「グレタを利用する大人」というのは、やはりいるんじゃないかなと思っています。

「グレタ一家はどこまで知っているのかはわからないが」。

こう前置きしながら、政治家、投資家、グリーン・エナジー関連のロビイストがどのようにグレタに接触しているかを報じているメディアも少なくありません。「グレタを操る『糸』を握るのは誰か」についての記事もクーリエで後日公開予定です。よろしくお願いいたします!

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