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人をつなぐどころか「兵器と化した」プラットフォーム

ほとんどの「いいね」は操作されていた

「現代の監視は国家と企業が一体化している」と、アメリカ政府の監視システムを告発したエドワード・スノーデンの暴露も世界に強烈なショックを与えたが、7月24日よりネットフリックスで独占配信されているドキュメンタリー『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』のショックもなかなか。

「データは新たな石油」と言われて久しいが、同作のキーパーソンで、ケンブリッジ・アナリティカ社の元社員で上述の2つの投票で需要な役割を果たした告発者のブリタニー・カイザー氏は、作品の中でこう語っている。

「現在、もっとも裕福なのはテクノロジー企業。グーグル、フェイスブック、アマゾン、アップル、テスラ。これらが世界最強の企業であるのは、データの価値が石油の価値を上回ったから。いま、価値が一番高いのはデータなんです。そして、これらの企業の評価額が高いのは、人の資産につけこんでいるからです」

という記事を7月に寄稿しました。

記事にも書いていますが、このネットフリックスのドキュメンタリーの素晴らしき点はやはり、「何が問題なのかがいまいちわかりにくく、危機感を持ちにくい社会問題を、非常にわかりやすく、大衆が自分の生活に関わる問題だと危機感を持てるようになっていること、その編集力だと思います。

確かに、劇中の内容は「すでに報道されていたこと」ではあるのですが、すでに報じられているのと、私たち大衆が危機感を持つようになるのは、別の話。ジャーナリズムもここが肝だと感じています。 





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