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もっともポリコレに反したコメディが伝えること。あなたに問う、”弱者” とはいったい誰なのか?

デイヴ・シャペルのNetflix新作『デイヴ・シャペルのどこ吹く風』。

今日のポリコレにペッと唾を吐きかけているだけに、賛否両論、米国では喧しいわけですが、個人的には噛めば噛むほど味が出る、スルメ番組だと思います!

と、興奮して日本の編集の方に執筆したい旨をお伝えしたのですが、
「真正面からデイヴ・シャペルを切り取ると、日本人に遠いネタ」とのご指摘をいただき、ちょっと捻って、こんな仕上がりになりました。

興味深いのは、メディアや批評家が「差別的だ」「攻撃的だ」と酷評を綴る一方で、評論サイト「ロッテン・トマト」では99%の高スコア。

年々、ポリコレが厳しくなっていく中で、コメディもそこに配慮したなんだか道徳の教科書みたいなネタが増えている印象。
「優等生かよ!」とこっちが突っ込みたくなるような、辟易させられることも増えていました。

一応、私はミレニアル世代で、ポリコレに過度に敏感に反応する「エクストラ・センシティブ・ジェネレーション」なのですが。

平等な社会を理想とするならば、そこでは誰もが平等にジョークの対象になり得る、という彼の思想には同意です。

確かに、いざ自分が笑いの対象にされたら、それはそれで腹を立ててしまいそうですが、そんなときこそ「学びのとき」なのだと思えるようになりたい。そんな願望の意味も込めて、オススメです。

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