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戯曲

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#作家と蛙

戯曲『作家と蛙』

戯曲『作家と蛙』

作家と蛙 前編

 何もない空間。文字通りそこには何もない。音もなければ静寂もない、光もないが闇もない。その空間からは何も感じることができない。無機質に広がった空間。
 そこで作家は執筆を続けている。作家、もしくは弁護士が『ずっとモノローグ』の朗読をしている。開演、弁護士がいる場合、弁護士の動きは止まる。

作:「私は誰?」彼らが答える。「私たちはもう何者でもない。自ら存在を失った自我、その成れの

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