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小川志津子の文。

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20年来取り組んだライター職を離れたアラフィフが、日ごろ見聞きし感じたことを記す随筆マガジン。
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2024年1月の記事一覧

ハハの推し活がバズった日のこと

ハハの推し活がバズった日のこと

コトの発端は、今年の大河ドラマだ。

『光る君へ』。紫式部をヒロインに据え、平安時代の紆余曲折を描く意欲作。その初回の放送を観終えて、思い出したことがあった。

80歳を超えつつある私の母が、かつて50代や60代の頃、『源氏物語』の現代語訳に猛然と打ち込んでいたのだ。

そのパワーたるや、えらいものだった。地元の地区センターの『源氏物語』の講義に出かけ、取ってきたノートと参考書を広げては、束ねてあ

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