yomogi_oguri
むかしむかし むかしむかし、わたしのあかちゃんがいました。 とてもかわいいあかちゃんでした。 あかちゃんは、小さな太陽をもって、わたしのなかからでてきました。 あかちゃんはおおきな声で泣きました。とてもとても大きな声でした。 その声は遠く轟き、月までとどくような大きな声でした。 まずは村がはじけ飛んで、われた地面はどこまでもどこまでも裂けていきました。 海のそこまで裂けた大地はまるで、星が大きな口の口角を尖らせてわらっているようでした。 あかちゃんはおおきな声で泣