年賀状の仕事の話
なかなか時間がなくて公開できていない仕事の話。私の場合、毎年やっている年賀状のお仕事があります。
駆け出しの頃、イラストレーター1年生のときに、持ち込み営業にいった当時のアスキーメディアワークス(現在の角川アスキー総合研究所)さんとは、毎年ずっとお仕事をしています。
これは2012年の辰年年賀状、8年程前の仕事です。年賀状MOOK用に描いたものです。いまと絵柄がそれほど変わっていないのが、ある意味自分でも驚きですが…
持ち込み営業をしたときに、担当さんに「本当は小説のカバーイラストの仕事がしたいんです」なんて話をした記憶があります。
年賀状のお仕事はそんなに華やかさはないし、当時の自分は、もっと自分の名前が出るような華やかな仕事がしたいんです‼︎と鼻息荒かったんですかね…
こちらは、宝島社さんからの依頼で2017年に制作した、戌年年賀状。干支や縁起物を可愛くデフォルメしたデザインも好きです。
こちらは写真素材会社のアフロさんからの依頼で制作した、デジタル版画の年賀状。自分で木製パネルを削ったテクスチャを貼りつけたりして制作してます。
年賀状のお仕事はいろんなタッチで描いています。駆け出しの頃は、「自分のタッチとは」という禅問答のようなものに誰しも苦しむことがあるけれど、10年続けて思うのは、タッチは多い方がお得ということ。誰かに怒られちゃいそうですけど…ふふふ。
年賀状のお仕事はこの10年毎年必ずやっていて、ライフワークのようになっています。毎年100枚くらい描いてるかも。
もともと和風のもの、伝統文化の香りがするものと相性が良いみたいで、媒体に限らず背伸びをせず自然体で描ける感じがします。不思議なもので、もともと意識していたわけではなく、自然にそういう仕事が集まるようになって「あ、自分はこういうのが得意なんだな」と気づくパターン。なので、年賀状のお仕事は毎年たくさん描いていますが、あんまり苦にならず、するする〜っと作品が生まれていきます。
発表しきれないために、ほとんど公開していないのですが、目標は十二支攻略!達成したらホームページなどでまとめてみようかなと思ってます。
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