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「小倉日向」という名前
先日、仙台に住む叔母に、「いっそこの手で殺せたら」と「極刑」の2冊を送りました。特に連絡もせず、いきなりです。
叔母は、私が「小倉日向」であることを知りません。2作目が出たので、そろそろいいかなと、幼い頃からお世話になってきたお礼も込めて、送らせていただいたのです。
その翌日、さっそく電話がありました。なんと叔母は、「小倉日向」を以前から知っていたというのです。なんでも、1作目の「極刑」がテレビだか新聞だかで紹介されたのを見て、「小倉日向」という名前に引っかかったそうです。
「小倉日向」は、私に縁のある地名をふたつ組み合わせたものです。そして、叔母もかつてその地に住んでいたため、こんな偶然があるのかと、印象に残ったそうです。今回、私が「小倉日向」であると知り、合点がいったと話してくれました。
深く考えもせずつけたペンネームが、まさか叔母の目にとまっていたとは予想もしませんでした。拙作が何で紹介されていたのかは、結局わからずじまいでしたが、それを叔母がたまたま目にしたのも、偶然とは言え運命的です。小倉日向は、決して知られた存在ではなかったのですから。
新聞にしろテレビにしろ、「極刑」を取り上げてくださったのは、おそらく仙台か宮城のメディアなのでしょう。そう言えば、「いっそこの手で殺せたら」も、紀伊國屋書店仙台店さんが、紹介してくださいました。
【文芸】悪夢は「妻が逮捕された日」から始まった…
— 紀伊國屋書店仙台店 (@Kino_Sendai) August 8, 2022
穏やかな日々は一変する。
勤め先から妻が帰ってこない。
携帯電話も不通。
不吉な予感に駆られて交番を訪ねると驚天動地の事実を告げられる……。
小倉日向さん『いっそこの手で殺せたら』B04-08で展開しています。k.s pic.twitter.com/bKW5C7puiM
仙台は、叔母の家に何度か遊びに行きましたし、当時80歳近かった祖母を車に乗せて、連れて行ったこともありました。やっぱり縁があるのかなと感じた出来事でした。