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映画『対峙』を観てきました

アメリカの高校で多数の生徒が被害を受けた生徒による銃乱射事件。被害生徒の両親がセラピストの勧めで加害者両親と面会機会を設け、殆どがその対話で構成された作品です。

まず、面会以降は追求しないというような契約書を交わしての、このような対話の機会が得ることが出来ること、そして、対話を望む心情を被害生徒の両親が持つ文化があることに驚きました。

被害者両親の追求姿勢と、両親が事件の発生を未然に防げたのではないか?と言う思いが、熱演から伝わってくることで、正直、そこまで責めなくてもいいのではないかと思ってしまいました。

しかしながら、対話を通じて赦しに到達する過程を観ながら、正直に其々がご自身の思いの丈を言語化したからこそ、過去からの囚われから逃れ、未来に向けて歩み始めようとする気持ちになっていったことから、やはり、素直に正直に対話を重ねることの重要性を痛感しました。

両親以外には、対話のコーディネーターと思しき方と、会場となる教会で働く女性と男性の計7名と言う非常に限られた登場人物、対話を通じて事件と被害の状況を露わにしていく手法、何より、本当の両親としか思えない演技、非常に秀逸な作品で、観て本当に良かったです。

#映画 #対峙

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