おふう

元編集ライター。今はふつうの都内OL。役に立つとは限らないけれど、日常のちょっとした気…

おふう

元編集ライター。今はふつうの都内OL。役に立つとは限らないけれど、日常のちょっとした気付きや面白かったことを、書きとめています。スキしてくれたら、うれしいです。

最近の記事

本を読むことは、食事に似ている。

うちには本棚がない。というと、本を読まない人だと思われるかもしれないが、月に10冊程度は読む、それなりの本好きである。 私の友人も本が好きなのだが、話を聞くと本を集めるのが好きなようである。自宅には大きな本棚があり、いくつもの本が積み重なっていた。私のように、読んではメルカリに出すか、捨てるかしてしまうのとは、対照的である。 そこから、本を読む目的が人によって違うことに気がついた。そしてそれは、食事の目的が人によって違うことと、よく似ている。目的のひとつが味わうこと、そし

    • 感情とは、「解釈」にすぎない、のかもしれない。

      むかし読んだ本に、「人間は喜怒哀楽さまざまな感情があるが、それらのどれも、体の反応としては生理的興奮にすぎない」ということが書いてあった。 たしかに私たちは、悲しいときも、嬉しいときもドキドキするし、涙が出ることもある。だから、納得できる話だと思った。 そして、その話はこう続く。「生理的興奮の状態に、人はこれまでの文化的な経験により、それがたとえば悲しいなのか嬉しいなのか、無意識下で判断して、解釈している」--おおかた、こういった内容だったかと思う。 だとすれば私たちは

      • 最近、道を聞かれることが減った。

        最近、街中で道を聞かれることが減った気がする。大学生のとき、私は週に1回くらいの頻度で道や、電車の行き先や乗り換え方法を聞かれていた。もちろん、初対面の通りすがりの人にだ。 それは、優しくかつ頼り甲斐のある雰囲気のある人に起こることだと思っていた。私はそんな人でありたい、そんな大人になりたいとずっと思っていたから、声をかけられるたびに、少しうれしい思いがあったものだ。 だが、社会人6年目となったいま、そんな機会がめっきり減ってしまった。理由としては、ふたつの方向性から考え

        • 「キャラ得」は一日にして成らず。

          先日「スッキリ」を見ていたら、バレンタインデーの義理チョコがなくなりつつある、という話題をやっていた。私も義理チョコは少しわずらわしく思う派だし、街の声も「面倒だ」とか「なくてもいいよね」など、反対派の意見が強調されていた。そんなVTRの後だからか、スタジオも当然、その空気感に。 そんな中、コメンテーターとして出演していた著書「メモの魔力」で有名な、SHOWROOM社長の前田裕二さんがコメントをふられて答えたことが、私にはわりと衝撃的だった。 「義理チョコ文化がなくなった

        本を読むことは、食事に似ている。