I 職人の世界は理解されない

職人は動物的だ。
頭で考えてどうこうよりも、
感覚で行動する人たちがほとんどだから。

人間は頭で考えることを崇高だと思っている。
その延長でできたのが社会だ。
頭で考える世界。
頭を使って生きる世界。
赤は止まれだし、青は進め。
女と男はトイレが別で、必ず人間はどちらかでなくてはいけない。

このように頭を使うことで生きられるのが現代社会。
ますますこの社会は整備されていき、
今の幼稚園児たちは社会性をしっかり備えた世代といえる。
ソーシャルネイティブとでも言えるかもしれない。

頭で理解できない世界の難しさを感じる人。
これはどんどん増えていく。
なんとなくとか、不思議と、といったようなことを
感受できない人が増えていく。

職人の作るものの美しさや儚さに価値を感じられない。
これからの時代、職人はどう生きていけるのか。

思考の世界と感覚の世界
2つに触れて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?