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真実と和解の日とイマジンと

去年、BC州のカムループスにある寄宿舎学校跡地で215人の子供たちの遺骨が発見され、中には3歳くらいの子も含まれていたという事実が明らかとなり、カナダ全土に衝撃が走った。そして、今年から9月30日は「Truth and Reconciliation Day」の休日と制定された。

カナダでは原住民同化政策の一環として、1863年から1998年までの間に15万人以上の子供が家族から引き離され、寄宿学校での生活を強制されていた。

校内では母語を話したり、民族の文化活動を行うことは禁じられていた。また、多くの生徒が不当な扱いを受け、虐待されていたという。

2008年に、先住民寄宿学校の歴史と影響を調査する「カナダ真実・調停委員会」が発足。多くの生徒が地元のコミュニティーに戻らなかったことが明らかになった。

さらに2015年には、このシステムは「文化的なジェノサイド」だったとする報告書を公表している。

一方、寄宿学校に在籍中に亡くなった子供を調査するプロジェクトでは、これまでに4100人以上の犠牲者が特定されているという。

BBC News Japan

虐待、育児放棄、アルコール・薬物中毒など、寄宿舎学校が無くなった今でもカナダ原住民の問題は根深い。

カナダ原住民をルーツに持つ女性と出会ったことがあるのだが、彼女は鬱、薬物中毒、人と上手く関係を持てないという問題を抱えていた。彼女はネグレクトされて育った子だった。聞けば、彼女の母親は寄宿舎学校に入っていたというのだ。

自分の家族から引き離され、虐待され、「カナダの文化や言葉」を強要されながら大人になった母親が子供や夫と上手く関係を築けなかったのだ。

負の連鎖。

民族間の土地問題は世界中で起こっているが、カナダでも例外ではなく、カナダ原住民と政府が土地の権利と金銭問題で常時もめている。

元々カナダ原住民にとって「土地は所有物」という概念はなかったという。母なる大地と一緒に生きる。それは所有するものではかったのだ。ヨーロッパから西洋人がカナダに到着したとき、毛皮と土地と交換をしてくれと言われたところで、そもそも所有のが概念が無かったのだからその要求を受け入れてしまった原住民側の背景に納得がいく。

西洋人が持ち込んだ「所有」という概念が、自然と共に生きてきたカナダ原住民に「所有」を与え、それが争いを生み出し、未だに継続しているのだ。

今日、8歳の誕生日を迎え、"I miss 7(7が恋しいの)"と話す女の子のリクエストで、イマジンを一緒に熱唱しながらdreamerであろうと心に誓った。

Imagine there's no heaven
It's easy if you try
No hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today, I

Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one

Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world, you

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will live as one

Musixmatch





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