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海外アートニュース(2024年5月15日ー31日)

クリスティーズの20世紀イブニングセールは総額4億1,300万ドル(約647億2,300万円)を売り上げた。活発な販売を牽引したのは3,320万ドル(約52億円)のヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、2,860万ドル(約44億8,300万円)のデヴィッド・ホックニーだった。-ARTnews


穀物貯蔵庫を改装した美術館・クンストサイロが5月11日に一般公開された。この施設は南ノルウェー美術館の新しい本拠地でもあり、ノルジェス銀行投資管理のCEO、ニコライ・タンゲン氏によって集められた約5,500点に及ぶ北欧美術の世界最大の個人コレクションを収蔵する美術館として注目を集めている。-artnet


ペンシルベニア州ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館で、KAWSとウォーホルを同時に展示する展覧会が開催されている。展覧会では両アーティストによる47点の作品を見ることができる。 今回ARTnewsはKAWSにインタビュー。アンディ・ウォーホル美術館での展覧会、売り切れについての考え、そしてウォーホルのお気に入りの作品について聞いた。-ARTnews


かつてガゴシアンの頻繁な顧客でもあった実業家でありトップコレクターのロン・ペレルマンが、銀行への返済のためにピカソ、ウォーホル、バスキアなどの作品71点を9億6,300万ドル(約1,509億9,000万円)相当で売却したことがわかった。売却された作品にはアルベルト・ジャコメッティ、ロイ・リキテンスタイン、エルズワース・ケリー、ジャン=ミシェル・バスキア、マーク・ロスコ、フランシス・ベーコンなども含まれる。-ARTnews


サザビーズのグローバル美術部門責任者であるブルック・ランプリー氏が5月末に退職し、ガゴシアンのシニアディレクター職に就く予定であることがわかった。この動きについてラリー・ガゴシアンは「彼女は強力な顧客関係を持つ実績のある流通市場運営者で、ギャラリーにぴったりだと思います」と語った。ランプリー氏は今秋にガゴシアンでスタートする予定で、引き続きニューヨークに拠点を置く。-ARTnews


今年5月のNYオークションは、クリスティーズで20世紀/21世紀美術の一般公開に先立って5月14日に売り出されるロサ・デ・ラ・クルスのコレクションを除けば、注目を集める作品が著しく欠けている印象だった。その背景にある事情とはー。5月のオークション販売の背後にある金融業者、有名人、その他出品者たちに迫る。-ARTnews


レフィーク・アナドールとデジタルアートは、いかにしてMoMAと伝統的なアートの世界に最終的に迎え入れられたのか。アナドールの経歴を踏まえて振り返る。-ARTnews


アジア文化評議会は、2024年5月14日にニューヨーク市で開催された2年に一度の募金祝賀会で、香港を拠点とするデンマーク人実業家ハンス・マイケル・ジェブセン、アメリカ人慈善家デヴィッド・ロックフェラー・ジュニア、そして日本の現代芸術家でACC卒業生の村上隆氏を表彰した。またこの祝賀会で約160万ドル(約2億5,000万円)を集めることにも成功した。-artdaily

https://artdaily.cc/news/169550/Asian-Cultural-Council-gala-raises-nearly--1-6-million


ダミアン・ハーストは、2021年のNFTプロジェクトのために少なくとも1,000点の絵画を過去の日付で作成したとガーディアン紙が報じている。ハースト氏は今年初め、自身が有名なホルムアルデヒド作品のいくつかを制作年を遡って作成していたことが判明し、前述の絵画を2016年のものであると保証して販売したが、実際にはそれらは2018年と2019年にスタッフによって大量生産されたものだった。-ARTFORUM


香港の西九龍文化地区(WKCD)が資金危機の危機に瀕している。WKCDはM+、香港故宮博物院、中国オペラの西曲センターの本拠地である大規模な芸術の中心地であり、8月までに政府が差し迫った資金提供に対処しなければ、美術館の開館時間を短縮する必要があるという。 ビクトリア湾に隣接する99エーカーの土地を占めるWKCDは216億香港ドル (27億ドル/約4,232億6,000万円) の寄付金を集めて2008年に設立されたが、コストの高騰、新型コロナウイルス感染症危機に見舞われ損失が増大していた。-ARTFORUM


サイバー恐喝集団 RansomHub は、今月初め、ニューヨークで今シーズンの目玉となるオークションセールの前夜にクリスティーズのウェブサイトをハッキングしたと主張。この攻撃の結果、クリスティーズは重要なセールウィーク全体を含む10日間ウェブサイトを閉鎖した。またRansomHub は、クリスティーズの個人顧客50万人以上の情報を持っていると述べている。-ARTnews


ペースギャラリーは戦後日本美術史の巨匠・高松次郎の遺産を管理することになったと発表した。来月スイスで開催されるアートバーゼルのブースでは同画家の絵画を展示し、9月にはニューヨークの旗艦スペースで個展を開催する。この契約の一環として、高松の現在のディーラーである東京のユミコ・チバ・アソシエイツ、ロンドンとニューヨークのスティーブン・フリードマン・ギャラリーと協業することになる。-ARTnews


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