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海外アートニュース(11月1日−15日)

大成功に終わったクリスティーズの故ポール アレンコレクションセールのレポート。 電話ビッドでは、中国顧客の電話ビットをしていたXin LIは、約163億円のゴッホ、約200億円のジョルジュ スーラの2点を落札していた。 一人の入札者は、10ロット以上にパドルを上げそのうち5〜6作品を落札していた。アンドリュー ワイエスは下値$2Mのところ$20Mで落札された。


サザビーズのオーナーであるパトリック・ドラヒ氏のアートコレクションの詳細が、ハッカーによる個人文書の流出により明らかとなった。流出した文書によると、ドライ氏のコレクションは、パブロ・ピカソ、ルネ・マグリット、フランシス・ベーコンなどの作品を含む約200点に及び、昨年カリブ領のいわゆるタックスヘイブンに存在する彼の2つの会社(エンジェルハート社、フォーエバー社)に所有権を分けていた。EUの新たな税金政策対策とみられるが、本人はノーコメント。


中国で新型コロナウイルス感染症の厳しい規制が緩和されたにもかかわらず、上海コンテンポラリーアートフェア ART021は、警備員1人から陽性反応が出たため、急遽閉幕となった。同フェアは、わずか1日しか開催されなかった。


ロシアのウクライナ侵攻への制裁強化の一環で、制裁対象となっているロシアの富豪、アリシェル・ウスマノフ氏が所有するスーパーヨットから30点の絵画がドイツ警察によって押収された。押収されたのはマルク・シャガールなど、推定価格は500万ユーロ(約7億円)とされている。


サンフランシスコの21の博物館・美術館が、匿名の巨額寄付を受けて、12月3・4日の週末に入場料を無料にすると報じた。博物館・美術館の館長たちは、「サンフランシスコ・フリー・ミュージアム・ウィークエンド」と名付けられたこのイベントが、市民を街に呼び戻す起爆剤になること捉えている。


アートバーゼルと投資銀行UBSが、約2,700人の投資可能な資産が100万ドル(約1億4,000万円)以上のアートコレクターと富裕層を対象に実施した「2022年のグローバル・コレクター調査」によると、戦争、インフレ、エネルギーコストの高騰が続く中でも、消費支出は増加し、高価な美術品への需要も増加していることが明らかになった。


故シェルダン・ソロー氏の"驚異的"なコレクションを展示する私立美術館がNYに2023年にオープン予定。この美術館は、2年前に亡くなった不動産王のソロー氏が収集した美術品に特化したものになる。一方で、このニュースは、9 West 57th Streetにある美術館の建物が売却されるという最近の噂と相反している。


今年で60周年を迎えるアメリカのアートディーラー協会(ADAA)が主催するアートフェアが、ニューヨークで開幕。パチータ・アバド、ジェフリー・ホールダー、トシコ・タカエズといった歴史的に認知度の低いアーティストや、オノ・ヨーコなど重要なアーティストに焦点を当てたソロプレゼンテーションに重点を置き、エレガントフェアとなっている。


ジャン=ミシェル・バスキア作として、2017年のTEFAFに300万ドルで出品された額の立体作品が、オーストリアの音楽家で芸術家のアンドレ・ヘラー氏の作品であることが明らかになった。この作品「Untitled (Frame)」は、バスキアのスケッチを木片に接着し、赤いペンキを塗り、釘と黒いほうきの柄の破片を打ち付けて額状にしたもので、当時は買い手がつかなかった。


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