人生を変えた一冊

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#人生を変えた一冊

考えてみたけれど、「明らかのこの本を読んでから考えや行動が明確に変わった!」という本が思い浮かばないんだな。

小さいころから読んでいるから、今まで読んできた本の積み重ねで今の私が形成されているから、この1冊のみ!というのがない

でも敢えて挙げるならどれだろう、、、と考えた結果

小野不由美さんの十二国記シリーズかな、という結論


「月の影 影の海 上」の苦行

最初に出会ったのは中学2年生の時だったかな、その時は難しい漢字がたくさんで、まず「読み切る」ということだけが目標になってて、正直言ってあまり内容は頭に入ってなかった気がする

それでも強く記憶に残っていて、中学3年生?高校入学あたり?で改めて読み直した本

まずね、上巻を読み終わるのがとても大変だった

ひたすら主人公の暗い気持ちがつらつら、暗い状況がつらつら

十二国記は異世界転移ものと言ってしまえば無理やりそんな感じに当てはめることはできるけれども、まぁ俺TUEEEEEEな内容ではないのでとにかく読むのが辛い!

私は何でこんな辛い思いしてまで読んでるんだろう、と思うほどだった。

猿、お前のせいだぞ

でも上巻最後の楽俊の登場、一筋の光

そこから一気に読むのが軽くなった。楽俊人気の理由の1つだと思う

楽俊に出会って主人公の考え方が徐々に変わっていく

人を信じるということ、優しくするということ、自分の行動とは。ずっと周りを警戒していた主人公に楽俊の優しさが染みていく

「陽子自身が人を信じることと、人が陽子を裏切ることは何の関係もないはずだ。陽子自身が優しいことと他者が陽子に優しいことは、なんの関係もないはずだ」

中学生の時はこの文章はおそらく半分もわかっていなかった。今でも正しく理解しているかというと、難しい

アドラー心理学にも通じるものがあると思う

けっきょく、自分の取る行動は自分が選んだ行動の結果であり、自分以外の他人がどう行動するかとは何ら関係ない

そういう考え方に初めて触れたのがこの本で、以降シリーズを読破した

どの本も登場人物は良くも悪くも一貫して筋の通った考え方のもと行動しており、魅力的な人ばかり

おすすめなのでぜひ読んでほしい

ちなみに読むのが辛いのは「月の影 影の海(上)」、「白銀の墟 玄の月」で、特に白銀の墟 玄の月はずーっと進捗が分からない状態の辛さが半端ない


影響のほどは?

お題に戻る、、、私の人生にどう影響したか

考え方のベースみたいなものは十二国記シリーズで作られた気がする

「この人はこういう考えのもと行動している」ということを深く知る機会は滅多にないと思うけど、このシリーズはその機会を与えてくれ、1つの事柄に対しても「人それぞれによって考え方が違う」ということを体感できたことは大きいと思う

今は私はアドラー心理学の考えが大好きだけども、そもそもの由来はここな気がする

若い時(?)に読んだ本はけっこう成人以降に影響を与えているものが多いとは思う

私にとって本とは小説のことであり、小説とは「世の中には色んな人がいる」ということを教えてくれる存在

登場人物一人一人に背景があるように、現実世界の一人一人にも背景があって、そこから影響した考え方があって、自分では想像つかない経験をしている人もいて、自分からは考えつかない発想を持っている人がいて、、、

自分がダメと思っても他人からしたら良いこともある、他人がダメと思っても私は羨ましく思ってる

そういうことは本当にあるのだと示してくれる、だから誉め言葉は素直に受け取っておこうと思ったし、良いと思ったことは気付いたときに伝えるようにして、マイナスな言葉は口に出さないようにしようとか、

今までに読んだ本の集大成で私の考えが形成されてる

なので「人生を変えた一冊」を本当の意味で絞ることはできないかな~


十二国記シリーズは純粋に楽しむこともできるし、色々考えることのできる素晴らしい本なので、一冊として挙げてみました

おすすめなのでぜひ読んでほしい(2回目)

ちなみに十二国紀30周年フェアをやってるので、書店でフェアをやってたら覗いてみよう!

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