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気づけなかったSOS。(2020年11月~12月)


いざ、遡って書こうと思うと、

「あの時の熱もそうやったんやな…」

「ずっとしんどいの教えてくれとってんな…」

「もっと早く大きい病気疑えばこんなことには…」

「もっと早く大きい病院で検査してもらってれば…」

と、やっぱり大後悔時代に突入してしまっております。(俺はなる…)


それでも、同じような症状がこれから出る子がいるかもしれない。

そんな時に「すぐ病院行って!!!早く早く!!!」と伝えたい。

正直なところ、

「こんな症状出てるならわかったやろ」

「なんで早く大きい病院行かんかったん?」

と言われるのが、思われるのが、怖くて怖くて。

なんの保身やねん、っていう。


自分のように後悔するお母さんお父さんがこれ以上出ないように、反省を込めて綴ります。

もちろん、どこからが脳腫瘍の症状だったのか。確かではありません。

それでも、「きっとあの時もSOS出してくれててんな、ごめんな…」という自戒の念も込めて。




2020年11月後半、発熱。中耳炎だった。

元々よくお熱を出していたこともあり、耳鼻科でお薬をもらった。

ただお薬でもなかなか鼻水や咳が収まらず。

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12月に入っても続く症状。薬が効いてない。

保育園の園長先生おすすめの耳鼻科に変えると、少し回復に向かった。

この時も阿呆な私は、「病院なんてどこも一緒やろ」という気持ちがあった。

子を守る親として、本当に恥ずかしい。

病院によっては、全然治療方針が違うってことをここでやっと学んだ。


それでも体調の悪さは続いた。

元々小食な上に食欲があまりなかったり、風邪が長引いたり。

熱が下がったと思ったら、また熱があがったり。


12月末、また39度近い発熱が5日以上続いた。

もちろん、熱が出たらすぐに近くの小児科にかかっていた。

お薬も処方してもらって、何度も何日も通った。

「高熱が続いているから、突発性発疹かもしれない」

「突発にしてはなにかおかしい…検尿しましょう」

「普通の検尿では何も出ないので、より詳しい検尿をしましょう」

「腎盂腎炎の可能性もありましたが、検尿結果では違いました」

「この月齢の子はよくお熱出しますから。」

「でも高熱が出たらまたすぐ来てください」

真摯にみてくれていた先生。近くの小児科では一番よく診てくれる。

この時にどうして「大きい病院にも念のため診てもらおうと思うんですけど、紹介状書いてもらえますか?」という発想に至らなかったんだろう…

そしてこの後、この先生がはやちゃんを救ってくれることに……



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↑(背景が物騒)

熱があっても、ぐったりする様子はなく、機嫌もよかった。

走り回ってた。ケラケラ笑ってた。

だから私も「熱あんのに元気やな~あんた~」くらいの気持ちで見てた。

見てしまっていた。

いつものお熱、そんな気持ちで……


年末年始、関西への帰省を予定していた。

その前には熱も引き、全身全霊パワフルボーイになっていたものの、

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(公園のポールのこの鍵チェックに余念なし)(柄×柄)

高熱を出した後ということもあり、帰省を中止して家族三人で過ごした。





今思い返して、こうやって文字にして見ると、はやちゃんはいっぱいいっぱいSOSを出してくれていたと痛感します。

本当に「なんで疑わんかったんや」とか、

「お前母親としてどうなんや」とか、

「なんでなんで」が止まりません。


この後、病気が発覚してからわかることですが、

とても早いスピードで広がるこの神経膠腫。

おそらく1年以上前からということはなく、

数か月前くらいからであろう、と言われました。

ぴったりこの時期。

この時に気づいていたら、きっと腫瘍の大きさはもっともっと小さかった。



何度思い返しても、

「あなたは悪くないよ。よく気づいたよ。」と言ってもらえても、

この後悔だけは、一生抱え続けると思います。

だって、もっと早く気づけた。絶対に。

ごめんはやちゃん。SOSを感じ取れなくて。

ごめん。ほんまにごめん……



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