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タンザニアのコーヒー飲んでみた!


こんにちは わかきです。

これから日本に届くタンザニアのサンプルコーヒーを飲んで素晴らしい体験をしたので皆さんに共有したいと思います。
と、その前に皆さんに謝らなければいけない事が、、、


その魅力あるタンザニアのコーヒー仕入れられませんでした!!!
すみません!!!!

普段ご利用していただいているお客様に是非ともご紹介したい魅力的なコーヒーだったのですが、、、
残念ながら仕入れることが出来ませんでした。泣
これは私のせいです!
予約開始時どうしても手が離せず2時間後、予約リストを見た時はもう時既に遅し。
欲しかったロットが全て売り切れておりました。

今回は結果的に私だけタンザニアのコーヒーを楽しんでしまった訳ですが、
その時得た情報をシェアさせていただき、来年仕入れられた時の為の参考になればと思っています。

はじめます。


TYPICAさんについて


まずタンザニアのコーヒーについてお話しする前に
今回、タンザニアコーヒーのプレゼンテーションとサンプルのご提供をしてくださった
TYPICA(ティピカ)さんについてのご紹介からさせていただきたいと思います。

突然ですが、生豆を仕入れようと思った時にどのようなルートから仕入れられると思いますか。

それは2つです。

・ダイレクトトレード
・インポーター(輸入会社)から仕入れる

この2つどちらでも無い、新しい生豆の仕入れ方をできるのがTYPICAさんが提供しているサービスです!

https://typica.jp/

基本的にダイレクトトレードを行う場合、お店のオーナーやロースターなどが直接原産地に赴き取引を行います。船の手配や税関・検品などの手続きなども自分たちで行います。
数量の規模感で言うと1つのコンテナに約18トンの生豆が積めるのですが、
それを何コンテナ取引しますか?といったところです。

私のような小さいロースターには考えられない程の規模感です。

そこで登場するのがTYPICAさん!!!
TYPICAさんでは麻袋1袋(30kg)からダイレクトトレードが出来るのです。

そしてこのサービスを魅力的に感じているのは私たちだけではありません。
少ない量で取引できることは私たちロースターにとって魅力的ですが、それは農家さん側も一緒です。
農家さんもインポーターなどの輸出入業者に商品を渡そうと思ったらコンテナ単位の生産が必要となります。

その数量に満たなかった場合は、他の農家さんが作ったコーヒーと混ぜられ
規定の数量を満たしたらそれが1つのロットとして出荷することになります。

そうなると誰が作ったのか、品種や精製処理は、
不透明なものになってしまいます。

しかしこのTYPICAさんのサービスは1袋から出荷もできるので
マイクロロット、ナノロットのコーヒーを出荷することができるのです。

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他の魅力としてTYPICAさんは農家さん、運賃、TYPICAさんの手数料など、費用に関して全ての情報がオープンになっています。
これにより農家さんにいくらお金が入っているんだろうという疑問がまず解決しました。

次にサンプルの調達や輸出・輸送・輸入状況をリアルタイムで把握する事が出来、疑問点があれば直接生産者にメッセージが出来るようになっています。

船って予定日に入港しないんだな。とか
この生産者今年は違う所に輸出したんだな。とか
次の仕入れは1年後だからそれまでの分仕入れておかないとな。とか

インポーターが在庫として持っているものから選ぶというやり方とは全く違うサービスを提供してくださっています。

遥か遠い場所から届く、素晴らしい商品を扱える有り難みと現実。
そして改めて普段からお世話になっているインポーターの皆さんの有り難みを知る事が出来ています。


そして何よりTYPICAさんのサービスで私が恩恵を受けているのが生産者とzoomを通して繋がれる事です。


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どんな想いを持って生産しているのか。
どんな問題や課題があって、どんな目標があるのか。

zoomでのオンラインイベントは2時間程行われるのですが、このイベントは
生産者の生の声を聞けるとても貴重な機会です。
私の方(ロースター)からその場で直接質問する事もできます。



生産地に行った事がない私にとってこのイベントはまるで私が生産者にお会いし農園にお邪魔させてもらった気持ちになれます。

生産者の顔を知って飲むサンプルは美味しさやコストを判断するものから、思い入れも乗っかった上で購入するかしないか判断するサンプルコーヒーに生まれ変わるのです。

そして今回TYPICAさんとして初となるタンザニアのコーヒーを紹介してくださいました。


タンザニアのコーヒーについて。


タンザニアは東アフリカの国で、ケニア、ブルンジ、ウガンダの隣国です。

タンザニアといえばキリマンジャロという名前で商品化されているコーヒーが代名詞になっていることが多いですね。
私自身タンザニアのコーヒーは未だお取り扱いした事がありません。
スペシャルティグレードのコーヒーに触れることもほとんど無いように思います。

タンザニアのコーヒー生産エリアは大きく分けて
ケニアに近い北部と、有名なムベヤ地区がある南部に別れます。
キリマンジャロ山は北部にあります。

今回ご紹介してくださったのは北部オルディアニ山、ンゴロンゴロ自然保護地区の近くに農園を所有している
アカシアヒルズのレオンさんのコーヒーです。

↓↓こちらTYPICAさんのページです↓↓
https://typica.jp/narratives/producers/leon-christianakis/

ACEが主催しているプライベートオークションの上位にレオンさんのコーヒーが多数入賞するなどの実績をお持ちです。

今回ケント、カスティージョ、パカマラ、ゲイシャの4種
15ロットをカッピングさせていただきました。

なかでも私が感動したのが品種による味わいの違いを明確に感じる事ができたという事です。

ワインの世界だと葡萄の品種にとてもフォーカスされていて品種による味わいの違いも分かりやすいように思います。

コーヒーも品種による味わいの違い、もちろんありますが分かりづらいと思う方が多いのではないかと思います。
以前の私もその一人でした。

しかし今回頂いたサンプルは4種の品種由来の味わいを明確に知る事ができました。
これってとても凄いことで、精製(プロセス)がとても丁寧で
管理がきっちりされているからなのだと思います。


アカシアヒルズ レオンさんからのプレゼンレポート

・ケント種
タンザニアの原種でタンザニアの農園の多くはこの品種を育てているとのことでした。

・2007年にこの農園を購入し、その当時はケント種とブルボン種が植えられていたのですが、
状態があまり良くなかったようです。
中南米のような高品質なコーヒーを求めて、2012年にカスティージョ、パカマラ、ゲイシャを購入し植えたそうです。

・SL28種を植えており、今後生産量を増やしていきたいとのことでした。


私個人の感想として
私自身がデンマークやオランダのコーヒー屋に影響を受けているように、
生産地でもそういった他の生産国への良い意味で意識があるんだなというのが良い気付きになりました。

ケントは程よいボディ感と優しい酸

カスティージョはしっかりとしたボディ感とオレンジのようなニュアンスとカカオの甘味

パカマラはジューシーで複雑。伸びのある質感

ゲイシャは華やかで甘い余韻を感じることが出来ました。

特にパカマラとゲイシャがとても好みでした。
とにかく美味しい!仕入れたかった!
コーヒーをシェアすることが出来ずすみません、、、
来年はゲットしたいと思います!!

タンザニアのニュークロップは2022年4月頃届くと思いますので、コーヒー屋さんで見つけたら是非飲んでみてくださいね!

今年は僕もいちファンとして楽しみたいと思います!

来年は絶対ゲットし皆さんにお届けします!!


わかき

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