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ウクライナ侵攻の今だからこそ挑む ローリングストーンズ「ギミー・シェルター」和訳!

本日は2022年4月7日の木曜日です。2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まってから42日目となりました。
ここ数日、ウクライナから撤退するロシア軍がその去り際、各地でウクライナ市民をレイプ、拷問、殺害したと思われる死体を道端に放置していたというニュースが、その現場とおもわれる悲惨な映像とともに流れています。
過去においても戦争では非戦闘員への殺害、レイプ、強奪略奪が必ず行われてきました。それがあたかも勲章でもあるかのように語る兵士もいると聞きます。それが人間という生物に備わっている本能だとでも言わんばかりに。
通常の社会であれば、そもそも殺し合いは法律で裁かれるわけですが、いざ国家の名のもと戦争が始まれば、行為自体が法律で裁かれることはありません。であれば、戦争に参加した兵士が、法で裁かれるべきレイプや殺害を行ってもそれは無かったことになるのでしょうか? 仕方ないことなのでしょうか?
きっと我々に出来ることは、戦争をぜったい起こさないよう「戦争反対!」という声をあらゆる形であげていく、ということになるのだと思います。

ローリング・ストーンズという有名なバンドに「ギミー・シェルター(Gimme Shelter)」という曲があります。1969年に発表されたこの曲は、当時行われていたベトナム戦争に影響を受けたと言われる曲で、ローリング・ストーンズの代表曲のひとつです。
不気味なイントロのギターで始まり、全編、黙示録的なトーンで響くサウンドは、音楽で戦争の恐怖を体験できる類稀なる一曲になっています。
そう言った意味ではピカソの「ゲルニカ」に通ずるものがあると思うのです。
「ゲルニカ」はドイツ空軍による無差別爆撃を受けた1937年にピカソが描いた絵画で、スペインのビスカヤ県ゲルニカが受けた都市無差別爆撃(ゲルニカ爆撃)を主題としています。しかし、この絵を見れば、そんな事実は知らなくとも世界のどこかで筆舌に尽くしがたい残虐な行為が行われていることがわかります。
芸術作品とはその作品に触れることで、その作者が見た世界を追体験できる力を持っているのです。芸術の力とはまさにそういうことではないでしょうか。
「ギミー・シェルター」や「ゲルニカ」は、まさにその力が備わった芸術中の芸術作品だと思います。

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Gimme Shelter

oh a storm is threatening my very life today,
if I don't get some shelter
oh yeah, I'm gonna fade away
war, children, it's just shot away
it's just shot away
war, children, it's just shot away
it's just shot away, yeah

ooh see the fire is sweepin' our very street today
burn like the red coal carpet
mad bull lost its way
war, children, it's just shot away
it's just shot away
war, children, it's just shot away
it's just shot away

rape, murder, it's just shot away
it's just shot away
rape, murder, yeah, it's just shot away
it's just shot away
rape, murder, it's just shot away
it's just shot away, yeah, yeah, yeah

mm, the flood is threatening my very life today
gimme, gimme shelter, or I'm gonna fade away
war, children, it's just shot away
it's just shot away
it's just shot away
it's just shot away
it's just shot away

I tell you love, sister, it's just kiss away
it's just kiss away
it's just kiss away, it's just kiss away
it's just kiss away, kiss away, kiss away, yeah

ギミー・シェルター

今までにない嵐がやってきて 俺の命を脅かしはじめる
避難場所を見つけなければ 俺の命は消えてしまいそう
みんな、戦争がすぐそこまで来てるんだ
銃一発撃てば、始まってしまう
本当だよ、もう一度言う
銃一発で戦争は始まってしまうんだ

ああ、見ろ 炎が俺たちの通りや町を焼き尽くす
まるで石炭に燃える赤い絨毯のよう
狂った犬が道に迷いはじめたのさ
みんな、戦争がすぐそこまで来ているんだ
銃一発撃てば、始まってしまう
本当だよ、もう一度言うよ
銃一発で戦争は始まってしまうんだ

女たちは犯され、男たちは殺害されるだろう
引き鉄が弾かれてしまえば それが始まってしまうんだ
誰か止めてくれ 強姦、殺害まで起きるんだよ
銃一発で簡単に始まってしまうんだ
女たちは犯され、男たちは殺害される
引き鉄を弾かないでくれ 戦争を始めないでくれ

見たこともない洪水がやってきて 俺の命を脅かしはじめる
避難場所をちょうだい さもなきゃ俺は死んじまったほうがましさ
みんな、戦争がすぐそこまで来ているぞ
戦争が始まるのさ
本当だよ
銃一発で戦争は始まるのさ

だから、だから俺は言う 君のことを愛してるよ キスで始めるのさ
銃で戦争を始めるのではなく キスで俺たちの愛を始めよう
キスしたい キスしてほしい 俺たちずっとキスしていよう
銃で戦争を始めるんじゃなく、キスで愛を始めるのさ








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