最近の記事
僕は世界に花が咲く(Good-Old 90's mix)
原曲を90年代風にリミックス・・・した感じを最初から目指して作った曲です。 この曲ができたのは2000年代初頭だったので、「古き良き90年代」というコンセプト自体が当時はひとつのジョークのつもりだったのですが、今となってはすっかり名実ともに古き良き時代になってしまいましたね。 音楽的なこだわりどころとしては、「リミックス」っぽさを出すために、まず先にちゃんと「原曲」を弾き語りで成立させました。しかも、原曲はあえて四つ打ちではなくスウィングしたリズムで録音していて、それをそのまま無理やり四つ打ちのオケに乗せました。それによって、それこそ90年代くらいからちょくちょくやられるようになったバラード曲を無理やり四つ打ちにリミックスした時にありがちな譜割りを強引に詰めたことからくる微妙なリズムのズレ感を、意図的に狙っています。ちなみにその計らいに気づいたのは、今のところ我が弟だけです。 歌詞の面でも、タイトルからして日本語としてブロークンですが、全体にまったくナンセンスで我ながらわりと気に入っています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『僕は世界に花が咲く』 好きな人に 好かれたらいいな 抱き合って死ねたなら それが昨日でもかまわない 答えはいつも不鮮明 見上げた摩天楼の流線型 誰もいなくなったこの場所で みんなのこと考えたんだぜ 君以外いない もう君とあの娘以外にない ついえぬ胸の痛みを 鮮やかに歌に替えない 手もいいよ 今だけは もう何もしないでもいいよ 僕は世界に花が咲く またあの娘に会いたくなって なじみの医者のところへ行った そこで魔法をかけてもらう そこで魔法にかかるふりをする 医者の名前は不鮮明 でもとてもきれいな女医先生 手首には無数の刻み傷 でも趣味はテニスらしいから安心 許してしまいたい もう君とあの娘以外皆 やわらかな思い出たちを ほしいまま歌に替えない 手もいいよ 今だけは もう何もしないでもいいよ 僕は世界に花が咲く もう何でもいいよ 今となりゃ もう泣かないでもいいよ 僕は世界に花が咲く 僕は世界に花が咲く
地球
楽器はギターと電子和太鼓のみという最もベーシックな鬼瓦編成での録音。 内容はアンパンマンのことを歌っています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『地球』 許し合うことでしか赦されないのか 俺ならば別に許したくなどないのに 生き残ることでしか死に場はないのか 俺ならば別に死ぬつもりなどないのに 君は愛と勇気だけを肴に今夜も酔いどれて 頭の中の闇を切り売りすることで理由を紡いでる たしかに彼方を愛してるのに この星が救われることなどない 彼方がついたあの日の嘘なら 今でも信じている 涙することでしかやり場はないのか それならばすぐに泣いてしまえばいいのに 君は自由と民主主義を携え高いビルを建てた 上から見下ろせば蟻達はまるで人のように大地を流れ たしかに誰かを愛してるのに この星が報われることなどない 抱きしめられた背中の傷なら 今でも残ってる たしかにアナタを愛してるのに それだけで救われることなどない アナタがついたあの日の餅なら 今でも残ってる おじいさんに供えよう
世界にひとつだけのハナミズキ
眠いなーと思ったときに、この眠気は誰のものなのだろうとふと疑問に思ったところから全体のイメージが広がり、タイトルを俗にいう『勝手にシンドバッド』方式でわっと決めたら、あとはドバーとできた曲です。 弾き語りで作った後の、アレンジは弟が担当しています。 聴きどころは、2番のBメロの小ネタでしょうか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『世界にひとつだけのハナミズキ』 嗚呼、痛い痛い でもどこが痛いのかわからない 嗚呼、つらいつらい でも何がつらいのかわからない 嗚呼、円い円い でもなぜ円いのかわからない 嗚呼、眠い眠い でも誰が眠いのかわからない 気の触れた東京で天使は悪魔を待つ 瞬きさえも許さぬほどに景色は塗り替わる 世界にひとつだけの花が 咲いてしまったらもう戻れない だめだよ昔のことなんて 言い始めたらそんなのきりがない 白い白い でも白すぎてもうわからない 嗚呼、ずるいずるい でも責める言葉が見つからない 日の暮れた戦場でメリーはクリスを待つ 想い出さえも噛み合わぬまま二人は目を閉じる 世界にひとつだけの花が 泣いてしまったらもう触れない だめだよ未来のことなんて 言い始めたらそんなのきりがない 世界にひとつだけの君が 咲いてしまったらもう戻れない だめだよ昔のことなんて 言い始めたらそんなのきりがない 嗚呼、痛い痛い
マガジン
記事
彼女がブスでよかった
フラれたバンドマンの負け惜しみの歌です。 バカっぽいリズムパターンにこだわりました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『彼女がブスでよかった』 もしも彼女がもっと美人だったら 俺はあの日なりふり構わず ギターもマイクも捨てて 彼女を追いかけていたかもしれない 彼女がブスでよかったな 彼女がブスでよかったな 彼女がブスだったから俺は今もこうして歌ってられる もしも彼女がもっとかわいかったら 俺はあの日返す刀で バイトもバンドもやめて 彼女と暮らしていたかもしれない 彼女がブスでよかったな 彼女がブスでよかったな 彼女がブスだったから俺は今もこうして歌ってられる 彼女にホントありがとう 彼女にもっとありがとう 彼女がいてくれたから俺は今もこうして歌ってられる 彼女に救われたから俺は今もこうして歌ってられる
蜃気楼
物憂げな曲調に電子和太鼓の音色。 鬼瓦楽団の歴史はこの曲から始まりました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ある日、山奥のお寺で新しく大仏が建ったという噂を聞いた私はそれを見に行くことにしました。 寺の最寄りのうら寂しい小さな駅に降り立ちますと、駅前の駐車場に地元の人のものとおぼしき自動車が1台止まっておりました。自動車のフロントガラスに目をやると、そこにはくすんだ青空が映っていました。 なぜだか無性に美しく感じられました。映り込んだ対面に目をやれば当の空そのものがあまねくあるはずなのに、かかる刹那の私にはフロントガラスの空こそが、ひどく美しかったのです。 「鏡に映る空にこそ美しさを見出すこともあるだろう」という歌詞が生まれたのはこのときでした。それから帰宅するまでの道中で、おおよそこの曲の原型はできあがりました。 そして。 はじめは誰に聞かせるつもりもなくリズム楽器のない状態で録音しておった『蜃気楼』ですが、あるときなんの気なしに聴き直した際、頭の中でこの曲にあわせて小鼓の「ポン」という音が響いたのです。 これこそ、我ら鬼瓦楽団が誕生した瞬間です。 いえ、正確にはそのあとですぐに弟に連絡をとってこの曲の太鼓の演奏を頼んだときこそ、かもしれません。あるいはネット通販で電子和太鼓を購入したときでしょうか。または最初に二人でスタジオに入ったときか。 まあどっちでも、どうでも、いいのです。どっちみち大した世界なのですから。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『蜃気楼』 当たり前の奇跡だった 夢のような眠りだった 嘘のような季節だった とても妥当な答えだった どっちにしたって気に食わないが どっちみち大した世界だ 鏡に映る空にこそ美しさを見出すこともあるだろう 愛を知るために僕らは旅立ち 愛を知るたびに僕らは傷つく 蜃気楼の泉で渇きを潤す 僕らこそ幻だから 東に往けば光があって 西に往けば虹があった 南に往けば未来があって 北に往けば今があった どっちにしたって気が気じゃないが どっちみち些細な言葉だ 絵画の中の夕陽にこそ美しさを見出すこともあるだろう 愛を知るために僕らは旅立ち 愛を知るたびに僕らは傷つく 蜃気楼の泉で渇きを潤す 僕らこそ幻だ 愛を知るために僕らは旅立ち 愛を知るたびに僕らは傷つく 蜃気楼の泉で渇きを潤す 僕らこそ幻だから