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Wu-Tang Clan - Protect Ya Neck

言わずと知れたニューヨーク州スタテンアイランドのOG、Wu-Tang Clanの記念すべきデビューシングル。

主要なメンバーであるRZA、GZA、Ol' Dirty Bastardは元々Force of the Imperial Master a.k.a. the All in Together Now Crewとして、それぞれが違う名前でレーベルとも契約して活動していたが、レコード会社との関係は良好ではなかったという。彼らはここでの失敗を踏まえて、新しいグループを作り自分たちのスタイルで活動していくことをを決意したのかも知れない。

その後、RZAとGZAのレーベルとの契約が終了した後にRZAの主導の下でGZA、Ol' Dirty Bastard、Ghostface Killa、Method Man、Inspectah Deck、U-God、Raekwonが集まり、1992年頃にニューヨーク州スタテンアイランドで結成されたヒップホップ・グループがWu-Tang Clanである。そのグループ名はリュー・チャーフィー監督作のカンフー映画、「少林寺武者房」(少林與武當/Shaolin and Wu Tang)に登場する武術の流派である武當派(Wu-Tang)から取られた。

そうして完全自主盤として1992年12月14日にWo-Tang RecordsからリリースされたデビューシングルがProtect Ya Neckである。後に構成を変えてLoud Recordsから再リリース。

以下はシングルの収録曲。

Wu-Tang Side (A面)

A1 Protect Ya Neck (Radio Edit)

A2 Protect Ya Neck (Bloody Version)

A3 Protect Ya Neck (Instrumental)

Shaolin Side (B面)

B1 After the Laughter Comes Tears (Vocal)

B2 After the Laughter Comes Tears (Instrumental)

A面は「少林寺武者房」の武當派、B面は少林寺派がテーマ?になっていて映画愛が感じられる。また、Loud Recordsから再リリースされたバージョンではAfter the Laughter Comes Tearsの代わりにMethod Manという曲がB面に入っている。Protect Ya Neck、After the Laughter Comes Tears、Method Manの3曲は共にデビュー・アルバム、Enter the Wu-Tang (36 Chambers)にも収録されている。(After the Laughter Comes Tearsはリミックスされて曲名がTearzに変更されている)

Protect Ya Neck
この曲はThe J.B.'sのThe Grantのイントロがメインのウワモノに、LL Cool JのRock the Bellsのfxも使われたりしている。もちろんProd RZA。何より特徴的なのがイントロのカンフー映画サンプリングだろう。Netflixの「ヒップホップ・エヴォリューション」でKARATE-SOUNDなどと言われていたがそんなことはない。ジャッキー・チェン主演、チェン・チーホワ監督作の「蛇鶴八拳」(蛇鶴八歩)の冒頭で釣りをしているシー・インフォンが秘伝の書を狙うディン三兄弟に襲われるシーンのFXや、ラウ・カーリョン監督作の「少林虎鶴拳」(洪熙官)の格闘音などが使われている。映画好きが昂じたのだろうか、RZAがジム・ジャームッシュの作品に頻繁に参加しているのも納得だ。

After the Laughter Comes Tears
この曲はWendy ReneのAfter Laughter (Comes Tears)がメインのウワモノになっている。これは皆さんもどこか聴き覚えがあるだろう。Metro BoominやAriana Grande、Smokepurpp、Fat Joeなどの曲でも使われているし、RZAも結構使い回している。俺もどっかのタイミングで使おかな。これももちろんProd RZA。

いまディスコグで見てたら原盤10万近くする、、、欲しい、、、

今回は初めてのnoteなのでうまく書けていないかも知れないが、今後も時間があればまた新しい曲やアルバムをテーマに記事を書いていこうと思う。




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