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うちの猫のはなし。〜ツーたんのカリカリ〜



うちの猫
ツーたんは
カリカリを
手から食べる。


というか

手から食べさせてくれとの
要求がすごい。



カリカリが山盛りになってる
お皿の前に
ちょこんと座って

「アオ〜〜?アオ〜〜?」
(手から食べさせろぉ〜〜)


鳴くのだ。



話が逸れるが

うちの猫たちは

「にゃーー」
とは鳴かない。


みんな
「アオ〜」
「キャキャキャ」
「へあ〜〜」

文字にしづらいが
にゃーではない。

とはいえ
「にゃー」という表現は
猫にあまりにもピッタリで

「にゃんこ」「にゃぁにゃ」
猫用語として
「にゃ」は欠かせないし。


猫の鳴き声を
「にゃー」とした人は
天才だなと思う。




キッチン。シンクのすぐ下に
猫たちの
まんま皿が設置されている。


それで
わたしがキッチンに立つと

すりすりと寄ってきて

カリカリの入ってる
お皿の前で

「アオ〜アオ〜」
(手から食べさせろ)

と鳴くのだ。


「ツーたん
 お皿にカリカリ入ってるよ?
 「自分で」食べなさいよ?」

と言うてみるが


ガンとして
自分では食べない。


「アオ〜アオ〜
 アオ〜〜〜??アオ〜〜」


根負けして
しゃがみ


カリカリを一粒
手のひらに乗せて


「ハイ」

ツーたんの口元まで
持っていく。


すると


その一粒を
パクリ。
エグエグエグエグ。

懸命に咀嚼する。


「ハイ もう自分で食べな?」

おかしゃんかて
お皿洗ったり
用事があるんだヨ!


皿を洗い始めると
ツーたん


ジィィィィっと上目遣いで
わたしをみる。




手から食べさせてもらうまで
絶対にここから
動きまちぇん!
という目。


またまた根負け。


はいはい。

手のひらに
ヒトォツブずつね?




本当に
赤ちゃんだ・・・・・


赤ちゃんに離乳食を
おさじで
一口ずつ
あーんしてあげる


ああいう
なんとも甘やかな気持ちになる。


そして
一粒ずつ

ヒョイと食べて
エグエグエグ

一所懸命
鼻の上にシワを寄せて
目を閉じながら
噛む

その姿が
なんともいえず
愛おしくてたまらなく

なぜか
泣きたくなる。


カリカリを噛み締めるツーたん。


このあご。
猫の
あごの可愛さよ。


きゅるんと三角になって

親指と人差し指で
キュッと
つまみたくなる。

猫のかわいい部分
第一位の一つとして
(第一位たくさんあるから)

猫あごを推したい。

この アゴォ


こにょ アゴめぇぇぇぇぇぇ


この
あごを


あぐあぐえぐえぐ

上手に動かして
わたしの手のひらから食べる姿。



ほかの子たちで
こうやって
食べさせろという子は
いなかった。


ツーたんかて
いよいよお腹が空いたら
勝手に
自分で
お皿から食べている。


手から食べさせろ
というのは
完全な「甘え」であり
「愛情」でもあるのだろう。

もしくは
「おかしゃんの手から食べた方が 
 絶対美味しい」
とでも思っているのか。



忙しい時には

困るのだが



極力

一粒づつ
「手食べ」
に付き合っている。



そして
いらんことを思う。




この子を見送ったあと

思い出すのは この姿なんやろな・・・・・




あかん・・・・

書いてるだけで
もう涙が。

もちろん
ツーたんは
まだまだ元気いっぱいなのだが。




3匹見送って
今でも
ありありと

その子たち
それぞれのかわいい仕草
かわいい姿

はっきりと
思い出す。



正直
めんどくさい時もある。


でも
見送った後

もっともっともっと
ず〜〜っと

「手から食べさせろ」

甘えて
ワガママ言うて欲しかった。

10000%
そう思うだろう。




どうしてもどうしても
私達を追い抜いていく
この子たち。


おかしゃんの
寿命

2年でも3年でもあげるから

どうぞずっと
元気で
手から
カリカリ食べとくれね。





だから

今日も
ツーたんが満足するまで

ヒトォツブずつ。ね。

手から
ひょいぱく
ひょいぱく

エグエグエグ。



しゃがんだ足の
痺れを我慢しながら

手から
食べてくれる姿を
愛おしく 満喫している。



#猫
#カリカリ
#手から食べる
#エッセイ

ひょい
ぱく
ひょいぱく
もっと くれぇぇぇぇでち!


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