コンビニで ニヤリとした話。
昼下がりのコンビニで
レジを待つ。
私を入れて5人ほどの列ができた。
レジは二つ。
奥のレジを見ると
ご高齢の男性
パジャマに
チョッキを羽織ったおじいさん。
チラリと見たところ
野菜やらカップ麺やら
山盛りの買い物をしており
エコバッグご持参ではないので
レジ袋を買い求めている。
ご承知の通り
コンビニなどでは
レジ袋を買うと
以前
レジ袋が無料やった時のように
レジ係の人が詰めてくれますわな。
そこで
そのおじいさんの
山盛りの買い物を
せっせせっせと詰めるレジのお姉さん。
そのうち
レジ待ちの人数は7〜8人ほどに増えており
それに気づいたおじいさん
「あ〜〜
ワシ自分で詰めるから
次の人のレジやったって」
レジ台に並んだ
買い物したやつを
なるだけハシに寄せて
レジ袋もらって
自分で詰め出しはった。
レジのお姉さん。
胸の名札を見ると
「グェン」さん。
海外から来られた人なんやな。
独特のイントネーションで
「すんません〜次の方ドゾ〜」
正直ホッとした様子で
次の人のレジ打ちを。
おじいさんは
このレジのグェンさんとも
顔見知りな感じで
「すまんなぁ
ワシのせいでこんな行列できてもてぇ」
「いえいえこちらこそ助かります」
のような会話をしてはった。
たくさんの食糧を
レジ袋に詰める
パジャマ姿のおじいさん
お一人暮らしなんやろか
よく見ると
出来合いのものやら
インスタントのもんばっかり
（ほっとけ！！！！！）
一人分お料理しはるのんも
大変なんやろな・・・
あんまり喋る人もいてはらへんのかな？
だから
レジの人と会話するんも
楽しみの一つなんかもな。（大きなお世話）
勝手に
想像して
なんや
せつなくなった。
（完全に勝手に）
自分のレジも済ませ
店を出ると
先ほどのおじいさんも
店を出たとこだった。
両手にパンパンのレジ袋を持って
ゆっくり歩いてはる後ろ姿にも
哀愁を感じる。
（だから 余計なお世話や）
すると
店から
レジのグェンさん。
パァーンって扉開けて 店から出てきた。
小走りで
おじいさんに追いついて
「すんません〜〜〜。
これ 忘れもんですよ！！」
すると
おじいさん
「それ、あんたに差し入れや
飲んだってや」
グェンさんの手を見ると
リポビタンD ２本。
グェンさん
一瞬戸惑うが
グッと頬を赤らめ
「ありがとございます〜〜
いただきます〜〜〜」
嬉しそうに
笑った。
くぅぅぅ。
やるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！！！！！
リポビタンおじいさん
略して「リポじい」や！！
リポじいの
レジ袋から
「わかば」二箱
透けて見えた。
（懐かし感のあるタバコね）
グェンさんの喜んだ笑顔を思い出しながら
ニヤリと
わかばを燻らしてる
リポじいの姿を想像して
私も
大きく
ニヤリと笑った。
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