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「メンタルスキルは資産である」 メン読-vol.1

おがわーる@アウェアファイです。AIメンタルパートナー「Awarefy」というサービスを提供しています。

世のメンタルにまつわる誤解

メンタルは気合いではなくスキルでマネジメントするものです。うつ状態は心の風邪ではなく脳の炎症と言われています。メンタルは気持ちの問題ではなくて、脳や身体のケミカルな反応の問題です。どんなに気合いを入れても100m12秒の速さで42.195キロは走れないのと同様、メンタルも気合いだけではどうにもならない。

メンタルに関する正しいリテラシーを身につけることは、プロフェッショナルとして、ビジネスでのパフォーマンスを最大化させるために必要です。

大谷翔平選手は、どう見ても「気合いで乗り切る!」ってやってなさそうじゃないですか?ご自身のメンタルを扱うスキルを習得しているんだと思います。なのになぜ僕ら一般人は「気合いだ、気合いだ、気合いだー!」となるのか。そんな訳ない。スキル学ぼう!メンタルに投資しよう!

また、プロフェッショナルではなくても、自分の人生を充実させるためには絶対メンタルスキルつけたほうがいいです。

想像したら、絶対良さそうじゃないですか?何百万円もする買い物しても、心が満たされなかったら虚しいじゃないですか。てことは多分、心が満たされることがいちばん大事な訳ですよね。としたら、自分の心の満たす方法知ることに時間とお金投資するのが一番コスパ良さそうじゃないですか?そういうことだと思うんです。多分、充実した人生生きてそうな人は、自力でセンスよく気づいたらメンタルスキル学んでた、みたいなことだと思うのですが、僕らパンピーは愚直に学んでいくしかないっすよね。

という訳でみんなでメンタル本を読んでメンタルに投資していきましょう!
#メンタル投資
#メンタル読書

メンタルマネジメント大全


今回は「メンタルマネジメント大全」(ジュリー・スミス著、野中香方子訳、河出書房新社)で勉強させてもらいます。

著者のジュリー・スミスさんは英国心理学会所属の心理学者・臨床心理士で、SNSフォロワー300万人以上とのこと。

かなり多岐に渡るテーマを扱ってます。

目次
第1章 気分が落ち込むとき
第2章 やる気が出ないとき
第3章 辛い感情にとらわれているとき
第4章 大切なものを失ったとき
第5章 自信をなくしているとき
第6章 不安を感じているとき
第7章 ストレスを感じているとき
第8章 心が満たされないとき

メンタルマネジメント大全

全部紹介するとすごい分量なので、巷でよく誤解されてそうなポイントと、ありがちな罠をピックアップしてみました!(と、書きはじめたのですが、それでもピックアップしたいものがめちゃくちゃ多いので、複数回に分け、長い旅路を覚悟して書いていきます…)

辛いときに"ケアする"だけじゃないんですぜ

本書が紹介するスキルのいずれかが、自分にとって有益だと思えたら、状況が好転してもそのスキルを使い続けよう。気分が安定し、もう助けは不要だと思っても、それらのスキルは心に栄養を運んでくれる。言うなれば家賃ではなく住宅ローンを支払うようなもので、スキルを練習しておけば将来のメンタルヘルスに投資できるのだ。

メンタルマネジメント大全(P15)

いきなり冒頭で僕が言いたかったことを代弁してくれてました。「メンタルケア」というと、しんどい時だけに意識するイメージになりがちなのだけど、このようにスキルをつけることに投資すると考えると、日頃から意識的に鍛えておくべきものだと分かります。メンタルの世界も、みんなが大好きな筋トレとそう変わらないということですね。メントレ。心のベンチプレスを挙げよう!心のデッドリフトに勤しもう!心のニーベントカーフレイズに・・・(言いたいだけ)

蛇足かもですが家賃ではなく住宅ローンというのは、要はフローではなくストックだということを言いたいのだと思います。最終的に家がちゃんと資産として残るということですね。メンタルで言うとケアのために消費するだけではなく、スキルのために投資するのだということですね。

考え方さえ変えればいいんだよね?

多くの自己啓発本は、正しい考え方をしなさい、と説く。それらの本は、「どう考えるかによって、感じ方は変わる」というが、往々にして肝心な点を見逃している。それはこの関係が双方向に働くことだ。

メンタルマネジメント大全(P24)

ポジティブシンキング系の話でよくありがちですが、「何事も全てポジティブに考えたらいいんだぜ!」というやつ、聞いててもなんとなくマッチョいなぁと感じません?
自分の思考を完全にコントロールできる、と言う考えがそもそも間違っています。自動思考といって、(制御できずに)自動に湧いてくる思考がありますし、引用の例のように調子悪い時は思考もネガティブになりがちです。

とはいえ感情だけを急に変えることは難しい。どうすれば・・・ということですが、変数が4つあります。

P27 を元に著者作成

思考(認知)、行動、感情、身体。これらをうまく使って状況を改善していくことを考えていきます。もしかすると聞いたことがあるかもな認知行動療法は主にこの4つのうちの思考(認知)、行動、に働きかけるので認知行動療法というわけですね。リラクゼーションとかは、身体を緩めることで変えていく部分が大きそうです。

なんかしんどいし辛いなぁ、脱出したいなぁと思ったら、気持ちが切り替わるのをただ待つのではなく、上の4つの変数を思い出して自分で自分をどう動かせばより早く脱出できるのかを考えるだけでも、復活は確実に早くなると思います。やれる手はある。まずはこのことを心に留めておきましょう。

つづく

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