フォローしませんか?
シェア
文政の江戸。 版元、永寿堂の店主・西村屋与八は、旅に出て一向に帰らぬ人気絵師・北斎に…
○長屋の火事場(夜) 鳴らされる半鐘。飛び交う怒号。 打ち壊される家屋。振りかざされる…
○同・店前 重右衛門を見送る西村屋と九兵衛。 重右衛門「……では明後日に」 西村屋「誠…
○馬琴の屋敷・書斎 縁側に座る馬琴。 馬琴「(大声で)みち! みちはおるか!」 虚…
○まる正・お豊の部屋(昼・日替わり) 老舗の呉服問屋、まる正の一間。 床の間に飾られた…
○居酒屋いせや・店の奥、お栄の占い屋 頬杖をついてぼんやりしているお栄。 芳三郎、…
○屋台のそば屋・中(日替わり・夜) 芳三郎、重右衛門、お栄、そばを啜る。 × × × 屋台の上に置かれる空のどんぶり。 芳三郎「ごちそうさん」 そば屋「へえまいど」 芳三郎「お代はこいつがまとめて払うからよ」 芳三郎、まだ食べている重右衛門を指す。 お栄もまだ食べている。 重右衛門「……早いな」 芳三郎「おうよ。さっさと食えよ二人とも。もう今晩でおわらせっぞ」 お栄「……あたしの分はもう終わったよ」 芳三郎「あそっか。じゃあシゲ。早く食