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ベーシックインカムは何が問題か

ベーシックインカムとは

ベーシックインカムとは、簡潔にいえば、すべての個人に無条件で一定額を継続して給付するという政策です。

いまの社会保障制度を維持した上でさらに一定額の給付が継続される #半ネオリベ型 なら、とてもありがたい政策のように見えますが、そのような虫のよい話ではありません。竹中案は導入することにより #社会保障システム 全体を見直して財源など多くのことを考え直さねばはならない #ネオリベ型 だったりするので批判がでています。また #ベーシックインカム そのものに対する考え方も論者により考え方も様々です。


ベーシックインカムの給付については、最低生活に必要な額が想定されている場合もあれば、そうでない場合もあり、論者によって様々である。
「ベーシックインカムを問い直す」志賀信夫(法律文化社2019)

話題になっている竹中平蔵氏の提言

東洋大学教授・パソナグループ取締役会長である #竹中平蔵 氏のベーシックインカム(以下、BI)をめぐる発言が波紋を呼んでいます。

注目を集めているのは9月23日に放送されたBS-TBSの「報道1930」での提言。竹中氏はこの番組の中で、「毎月7万円のベーシックインカム」を導入することで「生活保護が不要になり、年金もいらなくなる。それらを財源に」と大胆な提案をしました。これをきっかけに、 #BI をめぐる論争が再燃しています。

竹中氏のいうベーシックインカム

竹中氏は「 #所得制限付きベーシックインカム 」という独特の説明をし、マイナンバーと銀行口座をひも付けて所得を把握することを前提に、国民全員に毎月7万円の支給を提案しています。その上で所得が一定以上の人は後で返すようにするというのです。

また、ベーシックインカム導入によって、生活保護が不要になり、公的年金制度も不要になるため、ベーシックインカムの財源にできるとしているのです。

番組で提案された議論は、同氏の著書『ポストコロナの「日本改造計画」』(PHP研究所)のなかでも展開されています。

ここの中でも、番組と同様のことが述べられてらいます。

「1人に毎月7万円を給付する案は、年金や生活保護などの社会保障の廃止とバーターの話でもあります。国民全員に毎月7万円を給付するなら、高齢者への年金や、生活保護者への費用をなくすことができます」「毎月20万円もらえるとなれば、働かない人も増えるでしょう。これが月に7万円なら、不足分を働いて補おうとなります。このようにして、極めて公平な社会保険制度を、新たに作り上げていくべきです。」(前掲書)

 竹中氏にとっては、働かなくても十分な金額を保障することははじめから想定されていません。そもそも、 #労働と所得の切り離し を目的としない点に、竹中氏が提案するBIの核心があると見て良いでしょう。

そして、竹中氏はベーシックインカムには所得制限を設け、所得が一定以上の人は後で返すようにしています。
前述の #志賀信夫 氏によれば「ベーシックインカムとは、簡潔にいえば、すべての個人に無条件で一定額を継続して給付するという政策」であるとしています。
支給に所得制限が付いている時点で、すべての個人に無条件で支給することにはなってはいないと #藤田孝典 氏は指摘しています。

ネット上での反応

ツイッターではトレンド入りし、ネット上ではさまざまな意見がだされました。著名人のあげている気になった動画をいくつかまとめておきます。

堀江貴文さんの意見

0歳児も7万円もらえるのだからと主張し、何もわからず批判している人に向けて反論する内容になってます。竹中平蔵氏の提言を支持したうえで、生活保護担当の人が必要なくなるのでコンサルティングに回ればよいという提言をしています。

常念司さんの意見

所得制限のあるベーシックインカムはよく分からないと指摘したうえで、ベーシックインカムをちゃんと竹中氏が説明しないからたたかれるといっています。

駒大・ #井上智洋 先生の主張にふれて、竹中案がネオリベ型に該当するが #ネオリベ型 だけではないので #BI 自体が悪いというわけではないと説明してくださっています。

また韓国の導入予定のシステムの議論と竹中氏案との比較を提唱してくれてます。

イケハヤさんの意見

#イケハヤ さんはAIや機械の方が人よりも優秀になるので人が必要とされなくなる未来を予想しています。生産性の低い人が無理して働くと社会にとっては損失になるのでお金あげるから働かないでという未来がくるとしており、30年後にはベーシックインカムが当たり前になっていると予想しています。

その上で生活保護がなくなるとケースワーカーの人もいなくなるので弱者救済が手薄になると指摘しています。

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2020/9/27追記 井上智洋先生のツイート追加







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