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台湾の市場にいってみて思った、日本のやさいの、すごさと異様さ

さて、だいぶ前の話にはなりますが、年始に台湾にいってました。

台湾いって、何したかって、屋台行って、豆花食って、小籠包食って、タピオカ飲んで、帰ってきました。

おいしかった。だいたい「市場」って呼ばれている、屋台とか、八百屋とか、肉屋とかが並んでるところにいましたね。

行ったことある人は知ってると思うんですが、肉の扱いがワイルドっすね。


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常温保管は当たり前。内臓も、日本みたいに殺菌しないで普通に売ってます。

そしてこの陳列。

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ブラジャー on the ミート

購買意欲がそそられますね。


そういう国で、私がとても興味深く思ったのが、

野菜の規格です。

朝、屋台の前をうろうろしていると、店の前に例えば20㎏入りのハクサイが置いてあるわけです。八百屋さんが配達しておいて行ったのかな?

これを店の人が開封するわけですけどね、

白菜の大きさがバラバラなんです。1㎏くらいのさいずのと、5㎏くらいのサイズのハクサイが、同じ箱に入って届く。(写真がなくてすいません)

日本では、こういうのは絶対に有り得ません。

日本の場合は、ハクサイの規格というのが決まっておりまして、例えば8玉サイズといえば、1.8~1.9㎏×8玉で15㎏。ということに決まっているんですね。

15㎏に8玉入っていればいいなら、2kg+5kg+1kg+1kg+1kg+1kg+1.2kg+1.8kg=8玉で15㎏

だからいいでしょ~ってゆうのは、日本の市場では通用しないんですよ。2kgと5㎏がまざっているなんてありえない。農家が、そういうハクサイの箱を、市場に持っていくと、買ってもらえません。

同じように、きゅうりMサイズといえば、45本で5㎏になる、100gちょっとの大きさで揃えてね、長さも18㎝前後にしてね。曲がり具合は1㎝までね。

大根Lサイズは1㎏の大根10本で10㎏だよ。

とまとLは24玉で5㎏だよ。 

とか、すべての野菜に流通規格が決まっております。

しかしですね、勘違いしちゃいけないのは、畑にはいろいろなサイズの野菜が育っているのが普通の状態ということですよ。同じサイズの野菜ばっかりできるということはないんです。

だから、日本の農家は、収穫してきたら市場が引き取ってもらえるように、大きさの同じものを揃えて、規格外のものは跳ねて、箱に綺麗に並べて、という作業をするんですね。規格外のものは、だいたい捨てちゃいますね。

だから、スーパーに行くと、1本70円とか、1個180円とか、そういう売り方をしているじゃないですか。それは、市場で【形が同じものだけを買える】流通システムが整っているから、できるんです。

市場に野菜を買いに来て、

きゅうりMは1cs2000円だよ。

って言われたら、スーパーのひとは、45本で2000円だから、1本45円で売れるな。とすぐ計算できるわけです。これが、大きさがバラバラだと、1本1本値段を変えないといけなくなっちゃうでしょ?

じゃー台湾はどうやっているかというと、重さで売るんですね。

レジに必ず計りが置いてある。レジは時間かかりますよ。全部はかりに乗せて値段計算するからね。


日本の野菜の流通を支えている【規格】というやつは、運んだり、売ったりする分にはすごく便利が良いです。でも、農家は、それに合わせて野菜を作ろうとるす。

そうすると、生育を揃えるために、F1種のタネを使う。化学肥料で均一に成長させる。化学肥料を使うから、野菜は弱って、農薬が必要になる。

こういうことにもなっていると思われるわけです。

日本の野菜流通のすごさも感じましたが、それ以上に、異様さに気づかせてもらいました。

なんとかならんもんですかね。




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