奇跡のおばちゃん

世の中にはその人のチカラに魅了されて、その人を崇拝したり、憧れたりします。

これは、あるおばちゃんの話です。

その前に、そもそもなんでこの話を書いてみようとおもったかと言うと、数年前ベストセラーになった著者で難病を治すヒーラーと言われる先生と仕事で関わる機会がありました。

先生はとてもサイキックな能力で、病気を治してしまうと有名です。

ある日その先生の本を紹介され読んでみると、信じてみたくなるくらい衝撃の内容が書かれていた。まるでキリストが残した伝説のようです。

実は今までも、なぜか人からすごい能力といわれる占いから、治療家、スピリチュアル系の人を紹介されるので、ピンと来た人には会って実際にセッションも受けてます。

なぜ、そういう系のことを受けてみたくなるかと言うと、19歳くらいのときに受けた「人を元気にする」というおばさんとの出会いがあります。

そのおばさんは、今ならヒーラーと言われるのかもしれませんが。

ある日、東京都八王子市の民家に母が一緒に行こうと言われ、自宅から車で150kmもあるので運転手として着いていきました。そのお家に着くと中には20人くらいの老若男女が静かに待機していたのです。

まだ19歳の自分には異様な雰囲気でしたが、今思えば、本当に辛い症状や、悩んでいることをなんとかしたい人たちだったんだろうなと理解できるようになりました。

一人づつ、隣の和室に呼ばれものの5分か10分でみんな戻ってくるのですが、笑顔だったり、スッキリした表情をしているのです。

母の番になり、僕もついでにと呼ばれ、部屋に入ると、50代くらいの品の良い、おばさんが物静かに座っていました。

特に何を聞くわけでもなく、僕に正座して、後ろ向きにと言われたのでいう通りにしました。

なにか一瞬ぼそっとつぶやいたあと、おばちゃんの手で、僕の方を首元から腕にかけて2,3回なで、背中を首元から、お尻にかけて2度上から下へなでて

「はい、いいですよ」

え、終わりかい!?

何だか分からないまま、立ち上がったとき、めちゃくちゃ体が軽かったのです。

でもそのときは、感動すると言うより、なんだかわかないまま帰宅しました。当時の母が言うには、あの方はお金も取らずに体がつらい人や、心が悩んでいる人の手助けをしていて、あんたの荒んだ心を治してもらいたかったのよ。と皮肉を言われたのを覚えています(ちょっとグレていたので)


時が過ぎて、34歳のとき

2008年12月のころ、原因不明の背中の痛みに襲われ、寝返りが打てないし、起き上がるときに肋骨がいたくて起き上がるのに数分かかる状態でした。

最初は、治療院に行き、痛み止めを飲んで、湿布を貼ってと対応しましたが5日目、とうとう病院で精密検査を受けることにしました。

結果、原因となる症状がないとのこと。

結局、息苦しいまま職場に戻ろうとしたとき、どこかいい先生を知らないか母親に聞いてみようと電話したら、「あのおばちゃん」に電話しなさいと言われ、今までも不調があるときは「あのあばちゃん」に電話しろと言われていたけどなんか怖くてしたことがなかったけど、今はもうすがりたい思いですぐに電話しました。

携帯を取り出し、すぐ電話。

おばちゃんの声で「はいー、どうしました」

あっ問い合わせ専用の携帯かなと思った。

「実は、私の母の紹介で。。。昔、八王子で。。○○と申します。」

そいうとおばちゃんは、僕の症状を聞いたあとに

「はい、じゃあ、パワー送るんで、目を閉じてくださいね」と

僕はやはり半信半疑で、携帯を耳にあてたまま、目を閉じて、おばちゃんの声を待った。20秒か30秒くらいだったと思う。

「はい、いいですよ」

「どう?痛い?」

僕「。。。。。。」

痛くなんですけど、、、



え、痛くないんですけど!

体が動くし、曲がるし、痛みがまったくない。


おばちゃんに興奮してお礼を言うと、

「なんかね、へんなのが5,6人ついてる感じでした」

「もういないから大丈夫かな」

え、霊?なの

僕もそれ以上は聞きませんでしたが、一瞬で痛みが消えた驚きは忘れません。


その後、僕がおばちゃんに電話することはないのですが、噂ではおばちゃんももう歳で、もしかしたらお亡くなりになっている噂もあり、娘さんがその後を継いでいる話を母から聞きました。

ただ、だからといって用もないのに娘さんに連絡もできず、もしまた困ったときは、おばちゃんの携帯に電話してみようと思います。


*本当はおばちゃんではなく、呼び名があるのですが、プライバシーのこと商売でやっていないので迷惑をかけられないため、おばちゃんと言っています。

おばちゃんは長いこと人の手助けをしていて、やはり多くの方がお礼にお金を受け取ってほしいと言われるようになり、おさまりきれなくなったので一律1,000円という設定にしたそうです。


冒頭にも書いていますが、自分の経験したことから、世の中にビジネスでヒーラーをやる方がほとんどです。それは悪くないです。救われている人が居るのも事実ですし、その対価に見合っていると思います。

でも、養成講座みたいなのは、あまりおすすめしないかな。現場を見ていて思うけど、いや、それを知ったくらいじゃ無理じゃないかと思う。

そんなことしなくても、自分のチカラで、おばちゃんがしてくれた、肩と背中をシュシュとやるだけで元気でるんだよね。

実際に僕の嫁が、ふざけて僕が元気ないときやってくれるんだけど、めちゃくちゃ体がスッキリする。で、僕もやってあげるけど、軽くなるらしい。

実はそういうもんなのかも。(なぜそうなのか、別の機会に書きたいと思います)

僕は仕事柄近くでお話を聞いたり、食事もするが、そういうヒーラーの本やブログに書いてあるような奇跡を見ることはない。目の前で病が治すところを確認できていない。

ビジネスには本音と建前があるとして、世界が滅びるとき、この人達はなにを一番に何するんだろうとついつい意地悪な妄想をしてしまいます。

僕は、おばちゃんと出会えたことで、神様に使わされているような人って、お金持ちにならずとも、必要なお金は入って来るし、人からの感謝や思いを何十倍も受け取っているんだなと知りました。


おばちゃんみたいに生きれるならと、思うこともあるが、今自分が背中に抱えているものを降ろす勇気がないとできないな。

不思議なチカラってあるんだなという話。

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