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おがっちと行くディープな韓国 2日目・パート1  DMZ(軍事境界線)〜高城統一展望台へ!緊張したわ。

おがっちと行くディープな韓国 2日目パート1
11月27日(月)
曇り少し雨のち晴れ
江原道束草(ソクチョ)SEA CRUISE HOTEL 
朝食は7時から。
ブッフェスタイル~韓国のホテルはだいたいこんな感じですねー。
ここは、本当に和洋中韓ひととおりあって、今回のホテルモーニングの中でも一番でした。

今回のホテル朝食の中で一番豪華でしたけんね。マシッソッソヨ(まかったわー)
午前8時出発!
東海岸をずっと北上して、北朝鮮との境にある高城(コソン)郡へ。

今回、どうしても行きたかった場所。韓国は今も戦争をしている国。すべての成人男性(満19歳)には兵役義務がある国。
私の友達の息子さんは、大学に入ったら休学して兵役についた。あどけない青年だったのに、兵役から帰ってきたらとてもたくましくなっていた。でも、その間、オモニ(お母さん)はずっとずっと心配してた。無事に帰ってこられて何より。(「D.P.-脱走兵追跡官」などの兵役ドラマをみてると、軍隊の闇…)

世界的に認められているスターでもどんなに売れている俳優も歌手も、兵役に行って、18か月の服務に着く。BTSメンバーも兵役へ、私の推しも兵役へ。とにかく健康でいてください、と願うしかないですよね。
大都会ソウルにいると、本当に戦争をしている国なのか・・・と一瞬思うのだけど、少し郊外に行くと、やはり戦争をしている・・・と思う国、というのを知ってほしくて、38度線、DMZ(非武装地帯)、統一展望台、北朝鮮が掘ったトンネル、北朝鮮が目のあたりにできる場所など、戦争を目の当たり・・・つまりは平和を願う場所だと思って、今までも各地をめぐってきたけど。
ここはどうしてもきてみたかった。
江原道は、KTXが江陵までしかとおっていないので、束草(ソクチョ)など北方面は、移動はバスしかない。2027年には、鉄道も束草まで開通する予定だそうですが。今のところ、バスしかないのでー。しかも、高城まで行くには車しかないので、今回は観光バスで行くことに。

道路がだんだん、車通りが減っていく。ここからDMZ(Demilitarized Zone非武装地帯)へ。停戦協定により設けられた北緯38度線付近にある軍事境界線、38度線を挟んで南北それぞれ2km、計4kmにわたる地域のことです。「愛の不時着」などにも出てきましたね。

まずは教育する場所で、戦争について学びます。
本当は、1時間くらいの教育を受けないといけないそうだけど(なぜかというと、北に行ってしまって帰ってこない人も今までいたそうなので。北に行かないような教育みたいなことらしい。行かんけど。)ガイドさんのお話で教育を受けたことになりました。

ガイドさんもかなりベテランな方だけど、こんな高城まで案内する日本人ツアーはめったにないので、10年に一回くらいですよーと言っておられました。

で、教育受けなくていいからーってことで、トイレ行ったり、くるみ饅頭をもらったり。人形焼きの胡桃餡バージョンみたいな感じで香ばしくて美味しかった!

呑気にクルミまんじゅう食べてましたけど、どんどん北上していくと緊張するところへ、、、
はじめはののどかな海岸道路だったのに、どんどん、鉄条網などが張り巡らされ、一般の人が入れるのはここまでで、ここから先は許可がいる地域へと入っていく。
そして、私たちの緊張を表すかのように、どんどん雨が強くなっていく…

民間人出入り統制区域に入るので、途中で検問。

憲兵の方が、人数を数えに、バスの中へ。サングラスに帽子、リアルな銃を背負っていらっしゃる。リアル憲兵さんを初めてみる皆さんに緊張が走る。
この時、雨ピーク!
私たちも緊張ピーク!

「サジン、アンデ(写真はダメ)」と言われて、「アルゲッスムニダ」(了解しました)とこたえました。風景はOKと、ガイドさんに言われました。

OKが出て通される、ここからは、DMZの標識が目に付く。

それでも白菜畑があったりして、許可された農村だそうな。


DMZミュージアムも行く予定でしたが、月曜日が休館でして(あいごー)。

まずは、「6.25戦争体験展示館」へ

「6.25戦争体験展示館」前にて。みんなのどかに集合写真撮ってますけど。
これから、朝鮮戦争について学びます。
1950年6月25日早朝、北朝鮮軍による奇襲攻撃から、朝鮮戦争が勃発。1953年7月27日の休戦協定が結ばれ、今も休戦状態のまま、つまりは終わっておらず戦争中の国なのです。
ここは、同じ民族同士で戦った悲劇を教訓に、民族和解と祖国の平和統一を願い、6.25戦争(韓国戦争)の実情を体験できる場所です。

戦争の惨劇や当時の状況を写真や映像、資料、遺物などを通じて実感することができる場所。

中では、悲惨な戦争時のドキュメンタリー映像やジオラマ、遺物などの展示もあります。戦争はダメ!絶対!と思う場所。

兵舎の様子もありました。こんなところで皆さん頑張っておられるんですね。
韓国のこういうところはとにかく、リアルな等身大のジオラマ人形がおられますわ。

売店もあります。迷彩服や迷彩グッズ、なかなか普段見ないお菓子もあった!
参加者のオンニは、ここで買った戦車のミニカーは喜ばれたそうですー。

そして、江原道最北端にある高城(コソン)統一展望台へ。
この頃になると雨もやんで、景色もよく見えるようになりました。

駐車場から展望台まではしばらく坂を登ります。急勾配のかなり急な坂。ファイティン!
登った先には、立派な建物! 

兵士さんたちのそばを歩く。若い。うちの息子くらい。みんな国防のために頑張ってる。

わんこ!

愛の南京錠(사랑의 열쇠)!
こんなところにもある!

そして、統一展望台からの眺め。北朝鮮のハゲ山が見える。クムガンサン(金剛山)見える。
もう少しアップの金剛山。以前は、金剛山ツアーもあったけど、謝って韓国人観光客の女性が誤って立ち入り禁止区域に侵入、北朝鮮兵に射殺される事件が発生し、ツアーは禁止となって今に至るそうです。

もう少しアップの、北朝鮮。道路もある。線路もある。
だけど、人は自由に行き来できない。
もう少し、アップ・・・

江原道側の海岸に目をむけると・・・
のどかでおだやかな風景。今は。
かつては、戦火にあった場所。
今も周りは、兵士たちが守っている場所。

平和を祈る場所。
お釈迦さまも北を向いてらっしゃる。


雨も上がって爽やかな天気。
でも、北は寒そう。

この後、DMZミュージアムに行くはずが、月曜日休館日(残念)なので、ガイドさんおすすめの金日成別荘(김일성 별장)へ。

高城から少し南下し、「花津浦(ファジンポ)」というリゾート地へ。
とにかくこういう映えスポットがちゃんとある❤️

さっきとは、一気に雰囲気が変わる。

1948年から1950年まで金日成と共産党の幹部がリゾートとして使用した建物で、「花津浦の城」と呼ばれたそうで。上がり口の階段には、1948年に当時6歳だった金正日がここで撮った写真や、金正日の家族が使用した応接セットなどの各種の遺品の模型が展示されています。

別荘なので、眺めは最高だわね。

さっきの統一展望台からは、およそ30分の場所。のどかな風景が広がっている。
ちょっと安心。

それから、韓国の海岸はとてもきれい。掃除が行き届いてる。
さっきの軍事境界線近くの鉄条網の海岸は、ゴミが散乱していた。掃除する人も、、、というか、周りには地雷とかあるし、自由に入れない海岸…を実感した。

花津浦(ファジンポ)、素敵な場所でした。ここらあたりには、有名人の別荘がたくさんあって、李 承晩(イ・スンマン)元大統領の別荘もあるそうです。

午前中はそんなこんなで、ハードな場所に行きましたけん、お腹がぺこぺこだけんねー。
お昼は、念願の!あれ!
2日目パート1はここまで。長かったけん、2日目は、パート1と2に分けるけん。
パート2へつづく。

※写真の無断転載はご遠慮くださいますよう、お願いいたします。
※ツアー参加者さまの写真も使わせて頂いております。ありがとうございます。

ちなみに、朝鮮戦争に関しての映画は
国際市場で逢いましょう」(2014 ファン・ジョンミン)
ブラザーフッド」(2004 チャン・ドンゴン、ウォンビン主演)
高地戦」(2012 コ・ス、シン・ハギュン、イ・ジェフン)
オペレーションクロマイト」(2016 イ・ジョンジェ、リーアム・ニーソン)「戦火の中へ」「長沙里9・15」など、ぜひ、ご覧になってみてくださいませ。


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