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【左大腿骨粉砕骨折②】入院1日目〜3日目

入院1日目〜3日目(2015年1月11日〜2015年1月14日)

ベットで絶対安静、全く身動きが取れない不安な4日間。
スキー場近くの群馬の病院に入院し、前回の記事に記載した通りその場で手術は実施せず、牽引しながら時間を稼ぎ、地元の転院先を探すことになりました。

牽引というのは、このように膝付近に金属の棒を貫通させ、引っ張ることです。骨折すると、筋肉の収縮する力に骨が引っ張られることで、骨折部は短縮転位を起こします。 そのため、牽引することで骨を正しい位置に保ちます。

牽引中は、体をほぼ動かすことができません。体を横に向けることはもちろんできませんし、体を起こすことすら医師に禁止されました。とにかく姿勢を固定することが大事、というのがその理由でした。ひたすらベッドで真上を向いて体を動かさずに安静をしているだけの3日間。特にやることもなく、時間がとても長く感じ、不安ばかりが募る状況でした。この先どうなるのか。仕事にはいつ復帰できるのか。この先一生スノーボードができないんじゃないか。それどころか、本当に歩けるようになるのか。永久に車椅子の生活になるんじゃないか。いや、車椅子どころか一生寝たきりになるんじゃないか。当時は情報もなく本当に不安でした。

【食事について】
初日から病院で食事が出ましたが、枕に頭を付けて真上を向いた状態で、食べることに本当に苦労しました。食事には味噌汁やうどんといった汁物も多く、この状態でどうやって汁物を食べるのか。。。結局、痛みやショックもあり、この期間はほとんど食事が喉を通りませんでした。

【処方薬について】
処方された薬はロキソニンでした。驚くべきことに、ロキソニンを飲むことで痛みがかなり軽減しました。もちろん、牽引して足を固定したことによる痛みの緩和ももちろんあったと思いますが、それでもロキソニンという薬の威力の凄さにとても驚いたことをよく覚えています。
そして、私の場合はロキソニンの効果持続時間は5〜6時間程度で、特に明け方は薬が切れてしまい、痛みで全く眠れませんでした。

【背中の痛みについて】
足よりも辛かったのが背中の痛みです。病院のベッドが固い中で、寝返りはおろか全くベッドの上で身動きが取れない状況のため、床ずれまではいかないまでも背中が本当に痛く辛かったです。タオルを丸めて背中の下に入れたりして対策を取りましたが、痛みは気休め程度にしか緩和されませんでした。この痛みは転院してベッドマットをエアーベッドにしてもらうまで解消することはありませんでした。
もしこの記事を見ている方で同じ悩みを抱えている方がいた場合、ベッドのマットを変えるためにどうすればよいか、という考えで対策を検討するといいでしょう。

【転院先探しについて】
妻がネットで近所の整形外科を検索し、評判などを片っ端から調べてくれました。そして評判や通いやすさから総合的に判断し、都立多摩総合医療センターに狙いを定め、妻が電話で入院の交渉をしてくれました。
電話では初めは「スケジュールが詰まっているので1ヶ月後じゃないと無理」というようなリアクションだったそうですが、救急であることや経緯や背景を伝えると理解していただき、1/14に転院、そのまま日を跨いだ深夜に救急で手術を行うことが決まりました。
転院については妻が本当に何から何まで色々やってくれました。頭が上がりません。

【転院に伴う移動手段について】
この状況ですから自家用車に乗車できる状況ではありません。また、転院するにあたって公共の救急車は使うことはできません。そのため、民間の救急タクシーを手配し移動する必要があります。私の場合、移動距離は190km弱、利用料金は約15万円ほど発生しましたが、もちろん自腹で払う他ありません。これは健康保険も適用されません。なんらかの任意保険に入っていればカバーできるのかもしれませんが、当時私はそういった任意保険には加入しておらず、手痛い出費となりました。

こんな感じの車です

③に続く・・・

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