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45歳(おっさん)は、動けないのに疲れるし回復しません

41歳で陸上を始めたとき、思っていた以上に自分の身体が言うことを聞かなかった。今でも若いときの身体とは、とても同じものと思えない。

これから一念発起するおっさん同志がいるかも知れないので、事前情報として書き残しておく。

動けない

当然だが、10代、20代のときのようには動けない。何が一番違うかといえば最大馬力だ。馬力とは一定の重さのものを、一定の時間で、どれだけの距離移動させられるかだ。ちなみに1馬力は「75kgのものを1秒で1メートル持ち上げる」と規定される。

これがどうにももどかしい程、全く若い頃に敵わないのだ。もうちょっとわかりやすく言えば、爆発力が無いのだ。

ボリュームの目盛りが10まであるのに、6位までしか上がらないようなもどかしさ。(実際は6の位置が今現在の10なのだろうが、信じたくない…)

しかも陸上の短距離はまさにこの馬力を競っているようなものなのだ。75kg位の身体を10秒間で100メートルちょい移動できると、日本記録が出せるわけだ。

これをチャレンジングで面白いと考えるのが、おっさんアスリートとしては正しい姿勢だと思うのだが、実際にはこの事実に心が折れそうになることもありますよ。

疲れる

言うまでもないが疲れる。馬力を出さなくて良いから疲れない、なんてことは無い。出さないのではなく、いくら頑張っても出せないのだ。余計に疲れる。

また、どんなに軽い運動でも、やった分は確実に動けなくなるのを実感する。ウォーミングアップでは人知れず葛藤することになる。だってアップしたらその分動けなくなるし、しなかったらやっぱり動けないのだ。どうしろって言うんだホントに…。

回復しない

土曜日に走練習をすると、まともに走れるようになるのは次の金曜日辺りだ。土曜日の練習にはできるだけ毎週参加しようと思っているのだが、木曜日までは「今週行けるかなぁ…」と不安だ。

単に疲れが取れないのはもちろん、痛みやら違和感やらがまたキツイ。

陸上短距離の走練習は身体に対する負荷が高い。競泳の練習で泳ぐ距離の10分の1位の距離しか走らないのだが、これは地面から受ける衝撃が強く、身体を痛めつけるため、とても同じ距離など走れないからだ。

この負荷に年老いた身体は悲鳴を上げる。多分、若いトップアスリートだったら治療のため長期休養するような故障を、常に抱えている感じだ。

対策

で、どうするか。一つ一つ気長にやっていくしか無い。

最大馬力は、若くて速い人達を追いかけたり、最高速度を上げる練習を積み重ねたりする。それから限られた馬力を有効に使うべく効率的な動きを模索する。

疲れるっていうのは、練習量、回数を重ねる内に少しずつ、本当に少しずつだが軽い運動ならば疲れなくなる。その少しを使って、少しウォーミングアップの強度を上げるなど、地道にやる。

回復。コイツが一番手ごわい。人間の回復で最も強力な手段でが睡眠だが、歳をとるにつれて睡眠の質は確実に下がってくる。ただ、手ごわいだけあって、回復に関する情報や手法はたくさんある。頑張ってググって一つずつやってみるのが良さそうだ。

私も最初はあまり真面目に改善しようとしていなかった。改善した分より加齢による後退の方が多かったりして心が折れそうになるのだ。

でも、ほんの少しでも進歩を感じると嬉しくなる。一瞬、現役で競泳をやっていた頃の高揚感がよみがえるような気がするからだ。ホントにたまーにだけど、それが嬉しくて陸上を続けている。


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