「いちめんのなのはな。」90ページ

『山村暮鳥全集 第一巻』(筑摩書房、1989。ここには初版第1刷)は、その前にあった『山村暮鳥全集 第一巻』(彌生書房、1961。これも第1刷だろう)ではない。筑摩書房の全集第一巻を、箱から出すと、表紙が明るい青で、彌生書房の全集第一巻は、箱から出すと、表紙が、布だった。筑摩の、その巻を開くと、扉の次に、「明治四十一、二年頃」の暮鳥の写真。暮鳥がいて、そして、それから何かがいると私は思っている。古い、はっきりしない写真だが、目

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