「月、川、砂、薔薇、虎、鏡」
思潮社の海外詩文庫の1冊、『ボルヘス詩集』(鼓直 訳編、1998)。表紙の文に、「月、川、砂、薔薇、虎、鏡」が出てくると書いてある。詩集『創造者』からの詩「砂時計」(37~38ページ)、途中に「デューラーが/その線をなぞったこともある、/憂苦にみちた苛酷な道具」(ここでは、行を分けているところを「/」で示している)。そして、この詩の「デューラー」についての訳注が「アルブレヒト・デューラー(1471―1528)。ドイツの画家。」(53ページ)デューラーは、メランコリアの版画で、砂時計も描いている。それから、この『ボルヘス詩集』の、詩集『夜の歴史』からの詩「恋する男」(111ページ)、最初の2行「月、象牙、楽器、薔薇、/ランプとデューラーの線、」(ここでは、行を分けているところを「/」で示している)