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丸山薫を読む

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2024年3月の記事一覧

塚本邦雄『詩趣酣酣』(北澤圖書出版――「北沢図書出版」とも書く――、1993。帯に「美術展風…

岡井隆『新輯 けさのことばⅥ』(砂子屋書房、2016)は、いろいろな言葉についての、新聞に連…

海への憧れに満ちた……

三省堂の『新明解国語辞典』があって、そして三省堂の『新明解百科語辞典』(1991)は、国語辞…

鶴岡善久編『モダニズム詩集Ⅰ』(思潮社、〈現代詩文庫 特集版〉、2003)に、たくさんの詩人…

あざらしと小鳥

河出書房新社の『日本現代詩大系 第11巻』(1975)、たくさんの詩人たちの詩。444~449ページ…

例外

旺文社文庫の村野四郎編『三好達治詩集』(1969)に、丸山薫の文章「私の三好達治像」(237~2…

馬が見たもの、

「集英社コンパクト・ブックス」の「世界の名作」の1冊、丸山薫編『世界の名詩』(1965)は、約350ページ、たくさんの人が翻訳している、たくさんの人の、たくさんの詩を、小さい字の2段組で集めている、新書の大きさの本。シュペルヴィエル、堀口大学訳「動作」(184~185ページ)は、馬が見たものが何だったか、ということを(それが何であるか書けない、ということを)書いている詩。それは「人間も 馬も 魚も 鳥も 虫も 誰も/二度とふたたび見ることの出来ないものだった。」そして――丸山

角川

角川書店の全5巻の『丸山薫全集』(1976~1977)。最初の巻『丸山薫全集1』(1976)は「詩 Ⅰ…

写真にハシボソガラスが

風信子『俳句と詩歌であるく鳥のくに』(文一総合出版、2008)は、鳥がいる詩、短歌、俳句を集…

D教授とブレイク(すべてのものが失われたのではない)

中央公論社「日本の詩歌」第24巻『丸山薫 田中冬二 立原道造 田中克己 蔵原伸二郎』(1968…

光の下で

『新潮 日本文学小辞典』(新潮社、1968)の「丸山薫」(1082~1083ページ)を阪本越郎が書い…

ムローさん、なにもかもが魔法のように

新潮社の「日本詩人全集」第28巻『伊東静雄 立原道造 丸山薫』(1968)に、丸山薫の詩と、い…

コウモリを見て、ツバメのようだと思った

彌生書房の「世界の詩」第56巻、上林猷夫編『丸山薫詩集』(1968)は、紙の箱が少しボロボロな…

萩原さんと丸山さん

思潮社の現代詩文庫(第2期近代詩人篇)第1036巻『丸山薫詩集』(1989、2段組。ここには第2刷2000)には、丸山薫の詩と文章。朔太郎についての文章「朔太郎の疑問」(120~121ページ)、朔太郎が船について丸山薫に質問して、丸山薫が答えていた。そして朔太郎についての別の文章「晩年の萩原さん」(126~129ページ。これは、いい文章であると思う)、朔太郎のアフォリズムについて朔太郎が「僕は人生の最大公約数と最小公倍数を暗算で出してるのだ。」なんとなく言っていることの意外な