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発達障がい講座スタート報告

2023年7月12日(水)13:30~15:30で発達障がい講座スタートを実施しました。
今年度から、おがるの研修体系が変わり、支援者さん向けに作った、新しい講座です。
発達障がいのある方への支援に携わって概ね1〜3年目くらいの、初任の方を対象としています。

2023年度 おがる主催研修体系

1コマ15分から20分程度で、発達障がいの基礎的な知識を学びます。
どんな内容かを簡単にご紹介します。

障がいって何?

WHOが提唱しているICF(生活機能・障害・健康の国際分類)に基づいて、障がいについての考え方を学びます。
障がいは心身機能や身体構造によるものではなく、環境との相互作用によって生じること。
私たち支援者は発達障がいのある方、お一人お一人の特徴を理解することの大切さをお話ししています。

発達障がいの理解

発達障がいの理解では、脳のタイプの違いによって、学び方にも違いが生じ、行動の違いとして現れること、どんな違いがあるのかを詳しく解説しています。
注目の仕方や段取りの組み立て方、感覚刺激の受け方など、さまざまな違いがあります。
学び方に合わせた教え方をすることで、発達障がいのある人はその人なりの方法で、適応的な行動を身につけることができます。


本人を理解する時のポイント

このコマでは、ご本人の特徴を理解するポイントとして、その人らしさを「強み」と「弱み」に分けること、ご本人の好みの「要素」を見つけることについてお話ししています。
支援者はご本人の弱み(周囲の配慮が必要な特性)にばかり注目しがちですが、強みにも目を向け、支援に活かしていくことが大切です。
また、興味関心やモチベーションになることがユニークであることも多いので、どんなことが好きなのかの要素を知ることも大事な支援のポイントになります。


チームでの取り組みについて

私たち支援者は、発達障がいのある方と関わる時には1対1にはなりますが、その方の生活全てに関わることはできないので、チームで支援にあたります。
支援者にも一人一人バックボーンがあり、ユニークな個性がありますが、チームとしての支援観や関わり方の方向性は揃える必要があります。
その際、初任者の心構えとして、情報共有をすることや共通認識をもつための方法などのお話をしています。


ワーク

5コマ目では余暇の要素を探すワークをしています。
3コマ目で、好みの要素はユニークであることも多いこと、それを見つけることの大切さはご説明していますが、いきなり支援で使うのは難しいと感じる方もいらっしゃるかと思います。
まずは自分の好みで要素を探す練習をしてみて、コツを掴んでいただくことを目的としています。

最後にウェビナーの投票機能を使って、クイズ形式のふりかえりをしました。

当日は100名を超える方にご参加いただきました。
ありがとうございました。
初めての講座だったので、私たちもどんな反応があるんかドキドキしていましたが、アンケート結果は概ね好評で、ほっと胸を撫で下ろしているところです。
以下はアンケートからの抜粋です。

弱みに注目することが多かったので、ポジティブ変換というキーワードがとても印象に残り、これからの支援に活用していこうと思いました。
発達障がいの方の視点・とらえ方が違う。という事が良く理解できました。
理解することが支援のスタート。一人ひとりの特徴を理解して社会的な障壁をなくしていく。
他の研修で習った内容や単語を簡単にわかりやすく説明していただいており、とてもわかりやすく、覚えやすい内容でした。

ご参加いただいた方には修了証を発行し、当日の講義動画のアーカイブ配信をしております。

次回はまた来年度となります。
たくさんの方のご参加をお待ちしております


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