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【機関支援】児童発達支援事業所 教材作りのワークショプ

先日、機関支援で訪問している児童発達支援事業所で教材づくりのワークショップをしました。

こちらの事業所さんでは、ある一人のお子さんをモデルとして取り上げ、継続して個別の支援を一緒に行なっています。
個別に支援をする中では、そのお子さんの特性や発達段階に合わせた教材を用意する必要があります。既存の教材では難しい場合には、手作りすることもしばしばです。

また、モデルのお子さんの経過を見ているうちに、他のお子さんにも個別の支援が必要と感じ、事業所として個別療育の時間を設定してくださるようになりました。そうすると、モデルのお子さんに用意した教材だけでは対応しきれない部分が多くなり、改めて教材の作り方を学ぶこととなりました。

ワークショップの様子

集団や遊びの中でも学びは多いですが、改めて取り出しで大人と1対1の場面を設定する意味や、お子さんに合わせてオーダーメイドにする必要性などのお話をした後に、いざ教材作りです。

おがるが作成したアセスメントキット『OSA(Ogaru Start Assessment)』を作っている方、特定のお子さんを想定し教材を考えている方など様々です。目的に応じて材料の選び方、加工の仕方、工夫などを一緒に考えました。

私は支援の中でも、教材やツールを作ったり、環境調整をしたりするのが好きです。
目的やその方の特性に合わせていろいろ考え、どうしたらうまくいくのか工夫し、うまくいかなければ修正をする。そのサイクルをくるくる回していくうちに、対象の方の生活が少しでも楽になったり、スムーズに行動できたりするようになると私も嬉しくなります。

ほんのちょっとのことでも、「一人でできた」が増えると、ご本人の自信になり、「自分ってそこそこいいもんだ」と思えるようになるといいなと考えながら、日々支援をしています。

今回のワークショップで出た質問で、「それはいい質問ですね!」というものがありましたので、ご紹介です。

質問は、「透明テープで教材を補強する際に、テープの端を気にしてしまうお子さんがいるのですが、端が見えにくく、剥がれにくいようにするにはどうしたらいいですか?」というものでした。

脳のタイプによっては、細かい部分に注目が向きやすいことがあり、テープが剥がれそうになっていたり、画用紙が少し破れていたり、色がはみ出していたりすることが気になってしまう場合があります。そうなると、こちらが意図していたことが伝わりにくくなります。しっかりと意図が伝わるように、教材の細部が気になりにくいようにしておく必要があるわけです。

とても細かいところですが、大事なことですし、私も教材を作るときには気をつけている部分ですので、動画で解説したいと思います。


このように、ほんの少しの工夫が理解のしやすさにつながるので、いろいろ試してみてください。

以上、機関支援先での教材作りワークショップのご報告でした。




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