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保護者サポートの強い味方 2021.5.25

はじめまして。おがるのエミリーです。
新型コロナウイルスの感染拡大の中、ご尽力されている支援者の皆様、本当にお疲れ様です。

さて、突然ですが、発達障がいがある方の支援を考えるときに「本人の支援」と併せて「保護者支援」が重要な要素の一つです。

機関支援で事業所さんにお伺いするなかで、保護者とのやりとりやサポートについてのご相談をお受けすることも少なくありません。

例えば・・・
・保護者の方に伝えたいことが、伝わりきらない
・相談された時に、何を伝えたら良いのか迷ってしまう
・保護者支援が大切なのはわかっているが、具体的には何をしたら良いのかわからない

エミリーも保護者の方とのやり取りの中で
「言っていることはわかるけど、そんなの理想論でしょ?」
「障がいのある子を育てていない人に言われても現実味がない」と言われてしまった経験があります。

保護者支援において、頼りになる味方がいます。
「ペアレントメンター」という存在です。
事業所さんから「どんな依頼ができますか?」とお問い合わせ頂くことも多いので、今回は実際にどのような依頼があるのか、活動の一例をご紹介します。



ペアレントメンターとは「親による親のための相談者」という意味で、発達障がいのあるお子さんを育ててきた先輩親が、今現在子育てに悩みを持つ親御さんたちに寄り添い、共感したり、経験談をお話ししたりして、保護者を応援してくれる方達です。

札幌市では保護者の方から直接のお申し込みは今のところお受けしておらず、支援機関からのお申し込みをいただき、「派遣」させていただくことになります。

一番多いご依頼は「相談」で、支援機関に出向いて保護者の方と面談をさせていただくものになります。
形式としては、お一人の相談者との面談をする「個別相談」と、事業所の保護者学習会の一環で「グループ相談」でのご依頼もあります。
派遣人数については、都度ご希望に沿わせていただいており、過去には相談者30名の保護者学習会に、10名以上のメンター派遣という事例も!
「保護者学習会を開催したいのだけれど、何をしたら良いのかわからなくて…」という事業所さんが、「メンター相談会」をきっかけにして保護者学習会を形作られたというケースもありました。

もう1つが「講師派遣」です。
保護者の方へ先輩としてお話ししてもらう活用方法もありますが、エミリーが個人的におすすめのご依頼メニューは、支援者の研修の講師としてメンターさんに話をしてもらうというものです。
「保護者」の立場として現在やお子さんが小さかった時の思いや支援者に期待することなどの経験談を聞くことによって、かかわっている保護者さんとのやりとりの糸口をみつけることができました、などのお声が聞かれました。

さてさて、前出の「理想論でしょ」と言っていた保護者さん。
メンターさんとの相談を終えて一言。

「なるほど!やってみます!」

メンターさんのおかげで、伝えたかったことが伝わった瞬間でした。

おがるでは支援者の皆様によく「役割分担が大切」とお話しさせていただきます。
適材適所、餅は餅屋、なんて言葉をわたしは用いたりしますが、「保護者の一番の理解者は保護者」だと感じています。

ペアレントメンターについてのご質問など、お気軽におがるまでお問い合わせください。

多くの支援書の方に、ペアレントメンターという素敵な存在を知っていただき、出会っていただきたいと願うエミリーでした。

それでは!


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