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これからが大切な7日間〜審判始まる

人の脳には、最短21日間で行動習慣を
プログラムとして記録する性質がある。
脳科学的視点を持つひとなら、割と
メジャーな話である。
なにか新たな習慣を身につけたいなら
まず21日間それをすることだよ、と
言われる所以は、ここにあるのだ。
21日継続できれば、とりあえずアップ
デート準備はできた。
そう、まだ「準備」である、アップ
デートされる人も居るが、なかなか
そうならない人の方が多い。
これには、ある性質が絡んでいる。

人を、家族に例えるとわかりやすい。
脳→父(しかも頑固じじい系とする)
身体→母(しかも昭和な女子とする)
心→子ども(親に気を使うタイプとする)
人の成り立ちは、ざっくりこの三者で、
一個人の肉体に家族が存在している。
この家族は、普段は父の決めた通りに
暮らしているが、昭和な女子の母は
いざとなると、なにをするかわからない
ちょっと始末の悪いところがある。
この二人のかすがいとなる子(心)は
親に遠慮して、なかなか自由に
生きられない。
基本この家族は父の言いつけ
通りに暮らしているのだが、父は最後は
母に敵わない。
それくらい、怒らせた母は怖い。
母に話を聞いて貰える気のしない子は
いつも本心を隠して生きている。

心のままに生きられない原理を
この図に当てはめるとよくわかると
思う。
さて、この家族にはあるルールがあった。
「母が21日間続けたことは、家族の
 ルールとするか審議する」という
ルールである。審議の結果採用されると
父(脳)はその新たなルールを元にあれこれと
言いつけるようになる。
このときだけは、子の意見も聞いて貰える。
そこで本心を言えるかは別として、唯一
想いを通すチャンスがくる。
だからこそ、子である心を大切にしてないと
審議で嘘を言わねばならなくなり、後から
後悔するような事態が起きるのだ。
これまでは、別にそれでも困らなかった。
母(身体)がそうしたいなら、子(心)は
幾らでも我慢ができたし、我慢するしか
なかったから。
そんな家族(わたしたち一人ひとり)に
事件が起きた。
コロナ、とかいうやつが攻めてきたのである。
国は母(身体)を守るために行動を制限した。
命を守るためにすべての人がそれに従うしか
ない。
しかし、家族の鉄の掟は変わらない。

21日間母(身体)が続けたことは、
家族のルールとして適用するか審議し
採用したらそのルールに従い行動する。

審議のとき、父(脳)と母(身体)は
子(心)に問う。
「これをしてみて、どう思った?」
ここが重要で「よかった(快適)」と
子が答えると、それは8割採用になる。
見送りになるのは、その前に続けられなく
なっていて、審議に上がらないことが
多い。
では残りの2割はなにか。
それは、父や母が「前もそうだったでしょ?」
と、やや難色を示した場合である。
そうなると「もう少し様子を見ましょう」と
なる。
そして、続いたことだけが再審議され、やがて
採用されてルール改定がされる。

実は人の人生はこれを繰り返して変わっていく。
行動が変わらねば環境は変わらず、環境を
変えるためにはこの「自分の中に住む家族」の
会議を上手に味方につけるしかない。
この家族の中で一番仲良くすべきは子(心)で
あり、父や母とはなかなか仲良くなれない。
それを理解した上で半径3mの幸せを考えて
生きていかないと、実はなにも変えることが
できないのだ。
脳科学とか、行動療法は、この論理を科学的に
証明する学問だとわたしは捉えている。

あちこちで自粛しない人たちの話が
出ているが、この論理に当てはめると
よくわかる。
彼らの父(脳)は、母(身体)の欲求に
従っている。
だからいつものように外出する。
この状態を「思考停止」と呼ぶのである。
まもなく自粛生活から21日目が来る。
貴方の中に住む家族が審議を始める。
そのとき、貴方の心はちゃんと本心を
両親にいえるのか、って話である。

いまのような生活を今後、いつなんどき
また強いられる事態になるかもしれない。
ウィルスとの戦いは、まだ始まったばかり
なんだもの。
そのとき、21日目に来るこの会議を、
その先の時間をしっかり味方につけられる
ように、日ごろから心(子)とは仲良く
しておいた方がいいと思うよ、と、わたしは
強くいいたいのだ。
子(心)はかすがい、それはいつの時代も
どの環境にいても、変わらないのだから。


日本に数えるほどしかいない故人の通訳。イタコでも口寄せでもなく三者面談風にお筆書きという自動書記を使い故人と遺された人をつなぎ明日を照らす活動をしています。サポートくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします。