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FF14紅蓮のリベレーターのパッチ4.3まで遊んでめっちゃテンション上がってる感想

※この記事は、この世に生を受けた一介のVtuberが好きなことを好きなように語ったエッセイっぽいものです。
※今回はタイトルの通りFF14紅蓮のリベレーターの内、パッチ4.3終了時点までのネタバレを含むため、未プレイの方は十分に注意されたし。

(以下、ネタバレ防止のために暫く改行有り)














筆者は案の定、月下彼岸花を鬼のように聴いてます

ご無沙汰しております。FF14も遊ぶ系Vtuberこと筆者、遂にパッチ4.3「月下の華」までクリアしました。ツクヨミ戦が最高でした。月下彼岸花が最高でした。その前後の流れも最高でした。じゃあ具体的にどう最高なのかを言語化しようと思います。

全ての文末に「※これは筆者個人の見解です」が付いたり、先輩ヒカセンの皆さんとしては既知の内容も多いでしょうが、俺の初見の感動は俺だけのもの(都合のいい言い訳)なので、生暖かい目で見守ってくださいまし。



対比される2つのパートの妙

これはもうオフィシャルブログで作詞担当の方が見解を述べているので今更だらだら書くのも野暮ってもんだが、

日本語パートは、ツクヨミとなった彼女の気持ち。
対する英語パートは、彼女を抑圧し、束縛する者たちの声を
厳めしい男性コーラスで表現し、
曲全体を通して、双方が掛け合いをする構成となっています。

彼女もまた、自分を解放するために戦い続けた、紅蓮の解放者なのである......
当初の設定に書かれた、その一文を、最後に歌詞へと込めたのだそうです。

上記ブログより引用

女性ボーカルと男性コーラスの二面性、その歌詞に込められた解放と抑圧の念、それが寄せては返す波のように繰り返される構成に、そりゃあ一発で好きになるってもんだ。
特にギュインギュインにかき鳴らすギターサウンドが印象的で、ギターに関しては女性ボーカルパートでしか使われていない。それがまたヨツユの胸中の激情を表しているかのようで、音作りからして物語を十二分に表現している。


次に歌詞の内容を見た場合、やっぱりFF14の作詞班は天才だった。ここでも英詩の韻の踏み方が本当にエッグい

Westward lies bleed t'ward the east
Wayward daughter, step into the night
Restless eyes, blind to the beast
Barren waters yield unto the tide

上記ブログより引用
  • Westward と Wayward

  • lies と eyes

  • bleed と blind

  • east と beast

  • daughter と waters

  • into と unto

  • night と tide

ざっと挙げただけでもこれだけ韻を踏みながら、歌詞として意味の破綻なくヨツユを虐げてきた存在を表現できる技巧たるや、マジで何食って生きていたらこんな詩が生み出せるのか。(誉め言葉)

ただ、ここで終わらないのがこの曲。一方で女声パートの歌詞はというと、逆に韻を踏んでいない。全然踏んでいないのである。

華は 装束く
意味 ひとひらを
定めしや 我生くを 断ち翻して
さあ いざ――

寄る辺の 月は
紅蓮に 冴えて
遺せしは 抗いの 名残のみなれど
さあ いざ――

上記ブログより引用

というか、韻どころか逆に歌詞として若干不自然な箇所すらあるのだ。
「立ち翻して」の「して」とか、「名残のみなれど」の「れど」とか、若干の字余り感というか、そこにその2文字を詰めるのか?と思わなくもない。
「さあ いざ――」にしても、「いざ」の部分がやや窮屈に思えてしまう。なぜ? これだけ歌詞を綿密に作るFF14サウンドチームが、敢えてそんな歌詞にしたのにはきっと意図があるのでは?(という筆者の妄想)


敢えて崩す、という意味

もう一度ブログの内容に立ち返ってみよう。英語のパートはヨツユに対し課せられ続けてきた抑圧と束縛を、一方で日本語のパートはツクヨミとなった彼女の心情を表している。
とすれば、決まった枠に収まらず、言葉が溢れてでも己の情念を歌に乗せようとするヨツユを表す上で、敢えて韻を踏まずに外したとは考えられないだろうか。

また、「さあ いざ――」も、「さあ」の部分で歌詞としては綺麗に収まっている。でもそこに二言目「いざ――」と繋げた彼女の想い。
筆者は考えた。ツクヨミ戦があるクエスト名は「十六夜の月」。十六夜とは「いざよい」、満月と比べて昇るのが遅く躊躇っていることを名の由来としている。だとすれば、彼女自身も迷い、躊躇し、それでもツクヨミになることを選んでしまったその様を、この二言に込めているのではないだろうか。

そして筆者は同時に思い出した。この手法、どこかで見たことがあるぞ…?




そうだ!!!!!!!!! これDragonsongで見たことあるやつだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

隙あらば自分の記事を宣伝するが、Dragonsongの歌詞でも徹底して韻が踏まれている中、最後の最後で韻の踏み方が弱くなっている。
つまりこれって韻を踏むというのは叙事的な内容である一方で韻を敢えて崩すことによって抒情的というか抑えられない感情の発露を示しているという筆者がかつてDragonsongで抱いたのと同じことが言えるっていうそういうことなんじゃないんですか俺の中ではそういうことにしておいてもいいですか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! そうします!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! やったぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ありがとうFF14、ありがとう紅蓮のリベレーター、ありがとう月下彼岸花。
でもこうなると恐ろしいのが漆黒のヴィランズで歌物が出てきたらいよいよ筆者がその曲のことしか考えられなくなるんじゃないかと今からちょっとだけ怖い。嘘、やっぱ早く遊びたい。


対比で考える紅蓮のリベレーター

他にも4.3時点までの感想を書けば山のように出てくるのだが、ここではザックリと書き留めるだけにしておこうかと思う。総じて言えるのは紅蓮編ってとにかく対比の描き方が凄かったなぁという印象。

  • イルベルドが生み出し、パパリモが命を賭して封じた神龍の討伐を以て、ラウバーンとリセの悲願たるアラミゴ解放が完遂するって構図が美しいよね…。

  • やっぱり印象的なのは「解放者」たるメインキャラ達。姉やパパリモと決別し、自らの意志で解放戦線を先導したリセも、一度は王位を放棄しようとして、それでも己を律し、最も信頼する臣下を故郷へと帰したナナモ殿下も、仲間の屍を踏み越えてまで力を求め、その力で以て隣人を助けたフォルドラも、弱者として虐げられ、弱者を虐げ、そのドス黒い情念を最期に解き放ったヨツユも、本当に色んな形での「解放」があったんだなと…。

  • 配信の中でも言ったけど、アサヒとヨツユは徹底して真逆の描かれ方をされていて、陽の光の名を冠して大切に大切に育てられたのに、ただゼノスを盲信するだけで推定偽物の計略を実行するだけの傀儡に成り下がって、陽の光を受けて輝く月は愚か、星屑にすらなれなかったアサヒと、夜の底で泥水を啜りながら腹の内に憎悪と怨讐を煮えたぎらせ、その情動を以て代理総督の座に昇りつめ、最期に日輪の明るきをも超え、自ら目映く光る月となったヨツユと、ここは本当に徹底して正反対だった…。
    (そういや月下彼岸花の男声パートでも「瞑れぬその目も 堕ちた己を映しはしまい」なんて訳があったよなぁ…アサヒくんさぁ…どの面下げてそんなこと言えるんだろうなぁ…)

  • FF14のストーリーの基本として己の情動に任せて他者を虐げるものはバッサリ倒される!ってのがあるんだけども、殊このパッチ4.3というタイミングで最も忌むべき弟への復讐を成し遂げたヨツユが最期にあんな安らかな顔で逝くってのがさ…やっぱり印象的なんですよね…。

  • これは有難いことに配信のコメントのお陰で気づいたんだけど、クエスト「十六夜の月」の英題は「The primary agreement」、やや意訳するなら「最初の契約」。これってヨツユが最初に恨んだドマ人たるアサヒのこと…一方で十六夜の月は躊躇いの月と考えるならば、邦題と英題で真逆なのでは?
    しかもこれ「The primal agreement」じゃないところがポイントだと思っていて、蛮神(The primal)じゃなくて一次の・最初の(primary)なんですよ…。彼女は神としてではなくヨツユとして本懐を遂げたんだ…。

  • ツクヨミの容貌にしたって白と黒が半々になっていて、ヨツユとツユ、破滅願望と生への一抹の望み、虐げた者への憎悪と自己を罰する心、本当に色んな感情がない交ぜになって咲いたのだとするならば、あのデザインはまさに彼女の胸中そのものなのでしょう。そして最期に彼女は真っ白になった、それはつまり…そういうことなんでしょうね。

  • ヨツユがツユとして一度は命を拾ったことが天命とするならば、何もかもを恨み諦めていた彼女に、手放しがたい幸福と希望を与えたことは何と惨たらしい天からの罰か。
    世界により歪まされた極悪人で、その行いは決して許されざる大罪人で、ドマに恐怖と絶望を振りまいたヨツユという女。でも、それでも夜の帳に花開いた毒の雫は、最期の最期に陽だまりの中で雪より零れる水の一滴になれたのだろうかと、思いを馳せずにはいられないのです。


というくらいに紅蓮のリベレーターの4.3までの物語が本当によかった! ヨツユというキャラクターに対して好きとも敬愛とも違うような、何だかよく分からん感情が芽生えているわけですよ。凄いなぁFF14!!!! これからも楽しみだなぁFF14!!!!!! 頑張るぞFF14!!!!!!!!

でも何だろう、FF14って遊んだその瞬間は勿論すっげぇ盛り上がってるんだけど、翌日くらいにじわじわと噛みしめて効いてくる感じがあるんだよなぁ、もしかしてFF14って冷えると味が染みてくるタイプの煮物か何か??? あるいは遅効性の毒かな?????





ちなみに今回のツクヨミ討滅戦では2回床ペロしました!!!!!!! 嘘ですヒーラーさんに救出されなかったら死んでたんで実質2.8回くらい床ペロしてました!!!!!!!!!!!!! 本当にダメな侍ですんません本当に!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(これでもニーズヘッグより少ないよ!!!!!!!!!!!!!!!!)

※もしよければアーカイブも見てもらえると筆者が浮かばれます…パッチ4.4以降もレイドも頑張るのでチャンネル登録などもぜひ…ぜひに…。


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