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【PMBOK対応】PM試験の知識体系まとめ(#10 ステークホルダー編)

#10.0 概要

最後の知識エリアは、#6 資源編、#7 コミュニケーション編と同様、「人」に関係する内容である。

■#10.0.1 ステークホルダーとは
ステークホルダーとは、「プロジェクトの実施によって、影響を与えたり受けたりする個人やグループ」である。

#10.0.2 この知識エリアで目指すこと
ステークホルダーの期待プロジェクトへの影響力を分析し、プロジェクトの意識決定や実行に効果的に関与するよう、マネジメントすることである。

#10.1 ステークホルダーの特定

ステークホルダーを洗い出し、ステークホルダー登録簿にまとめ、後述するステークホルダー情報を分析する。
インプット・ツール/技法・アウトプットは以下の通り。

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■#10.1.1 ステークホルダー登録簿
ステークホルダーに関する情報を記述する文書。
具体的な記載項目の例を紹介する。

・#10.1.1.1 識別情報
「氏名」「職位」「母体組織」「就業場所」「連絡先」「プロジェクト上の役割」・・等

・#10.1.1.2 評価情報
「要求事項」「期待(観点・レベル)」「影響を与える可能性」「関与度」「影響度が高いフェーズ」・・等

・#10.1.1.3 分類
「内部・外部(同じ会社か、別会社の人間か)」
「関与度・影響度・権力・関心度」
「上向き・下向き・外向き・横向き(体制図上で、PMから見た配置)」・・等

#10.2 ステークホルダー・エンゲージメントの計画

■#10.2.1 「エンゲージメント」とは
用いるシーンによって意味が異なる。
プロジェクトマネジメントや人事・マーケティングにおいては、「思い入れ」「愛着」という意味で用いられる。
つまり本プロセスは、「ステークホルダーの、プロジェクトに対する思い入れ」についての計画である。

■#10.2.2 計画の作成
本プロセスでのアウトプットは、「ステークホルダー・エンゲージメント計画書」である。
記載する内容としては、「#10.1 ステークホルダーの特定」でまとめた、
成功への関心・関与・影響等を基に、効果的にプロジェクトへ関与してもらうための計画である。

#10.3 ステークホルダー・エンゲージメントのマネジメント

ステークホルダーのニーズ・期待を満たすこと、およびステークホルダーの適切な関与を促すために、コミュニケーションを取りながら協同することである。

#10.4 ステークホルダー・エンゲージメントの監視

「#10.2 ステークホルダー・エンゲージメントの計画」「#10.3 ステークホルダー・エンゲージメントのマネジメント」を照らし合わせ、計画通りにステークホルダーが関与しているか監視する。

謝辞

以下利用させていただきました。感謝申し上げます。
いらすとや

さいごに

PMBOKを学ぶにあたり、初めは「取っ付きにくい」という先入観があったのではないでしょうか。
私はまさにその1人で、最初に「PMBOK公式本」を買い読んだところ、その先入観が強くなってしまいました。
元々はアメリカで作られた知識体系ですので、翻訳の影響もあり、解説本の説明が小難しくなっているようです。
今回のnoteは、先入観を取り払う意味で、平易な文章を心がけました。
これをきっかけに、PMBOKやPM試験に興味を持って頂けると幸いです。

小笠原 博樹

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