見出し画像

「菊芋/キクイモ」のこと。

◾️キクイモ/菊芋

北アメリカ原産(※1)のキク科ヒマワリ属の多年草。
日本へはもともとは家畜の飼料として輸入栽培されていたからなのか、一部地域では「ブタイモ」という名前で呼ばれていたそうです。
(※1)ブラジルという説もあり。

野菜として売り出す時に「ブタイモではちょっとなぁ…」と思った人がいたのかどうか分かりませんが、菊に似た黄色い花を咲かせることから今では「菊芋」という名前で全国に広がっています。でも種としてはヒマワリ属なのでヒマワリ芋の方が良いような?

ここ数年(2023年現在)でその栄養成分が注目されて今や大注目のスーパーフードの仲間入り。数年前まで知ってる人も少なくて八百屋でもほとんど売れなかったのに!!人生…いや植物生?も何が起こるかわかりませんねー。

イヌリンが豊富でほのかな甘みがあり、ごぼうに似た味と香りなので赤味噌に良く合います。他にもごぼうでできる料理はだいたいできる気がします。

◾️生でシャキシャキ

見た目は生姜にそっくりなので八百屋でも「生姜ですか?」とよく間違えられます。もしかしたら間違えて買って帰っていざ使う時に「なんじゃこりゃ?」となっている方もいるかもしれませんね(笑)

キクイモは生で食べられます。ほんのり甘くシャキシャキとした食感。薄くスライスしてポン酢や醤油とおかか、ドレッシングをかけてサラダなどでも美味しく頂けます。
ただ独特の香りがあるので、それを土臭いと感じて苦手な人も多いんじゃないかな?

f:id:organiccrossing:20171125005159j:plain

■揚げてホコホコ

その独特の土臭さは油で揚げることでかなり緩和されるので、オガクロではまず素揚げをオススメしています。「フライド・ポテト」ならぬ「フライド・キク・ポテト」。

油の力はすごい。
揚げるとめっちゃ食べられる!

あるイベントでフライドポテトとフライドキクポテトを一緒に出したことがあるのですが、子どもたちの中には「キクポテトのほうが美味しい!」と話す子が結構いました。

■漬物いろいろ

菊芋は生でも食べられるので「味噌漬け」「醤油漬け」「ポン酢漬け」などさまざまな漬物にすることができます。
けれども最近、おいしいキクイモの食べ方を発見!「Qちゃん漬け」にします!

f:id:organiccrossing:20171228135505j:plain

夏にたくさん何度も作ったきゅうりのQちゃん漬け。それが冷蔵庫の奥から出てきたのです。そこにキクイモをスライスして漬けてみると・・・

「母ちゃん、めっちゃうまい!」
「キクイモ料理の中で一番好きかも!」

と白いごはんとともにバクバク食べてくれました!これからは夏に作ったきゅうりのQちゃん漬けの汁は「きゅうり→こどもピーマン→キクイモ」でまわすことに決定です!こどもピーマンは漬けてもおいしいんです。

■煮物でホックリ

菊芋は煮物にするとほっくりとした芋のような柔らかい食感に変わります。熱の加え方でさまざまな食感を楽しめるのもこの野菜の良いところ。

最初にも書きましたがキクイモはごぼうに近い味や香りを持っているので、ごぼうで作る料理ならだいたい美味しくできます。なので赤味噌によく合います。

ただお汁にあの独特の土臭さが広がるので苦手な方は煮物にするときも揚げてからの方が食べやすいかも?

■畑や庭に植える時には気をつけて!

そんな菊芋ですが、畑や庭に植える時には注意が必要です!とんでもなく繁殖力がとても強く、環境省から「要注意外来生物」に指定されています。

興味本位で畑に植えようものならあっという間に広がって手におえなくなるので十分気をつけてください。うちはコンパストを裏庭に埋めたら菊芋が混ざっていたらしく繁殖して駆除が大変でした…。

花を認識できるようになると河原などにめっちゃ咲いてることに気がつくことがありますねー。食糧難になったら収穫に行けるかも(笑)

#野菜 #料理 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?