夏休み日記42~44日目(9/15~17)

9/15

インターネットに何をどこまで書いていいのかわからないが、この日はとりあえず都内にスーツで用事があった。
用事を終え昼食。調べたラーメン屋にいったらつけ麺が1杯1300円でおったまげた。今やラーメンが1杯1000円超えるのは当たり前の時代だし原材料価格の高騰も考えればなるべく出そうとは思っているがデフォで1300円のつけ麵はなかなかだなぁと思ってまう。そんでもって1300円のパフォーマンスでもないような。3Aで成績残して呼んできた助っ人外国人じゃないんだから、メジャーで成績残して呼んできた助っ人なんだからこれじゃあなぁ…みたいな感じだった。
その後池袋へ。15時半からアリストテレスの映画を観る予定でそれまでだいぶ時間があったがなんだかゲリラ豪雨がくるとの予報だったのではやめにサンシャインに避難した。3Fのガチャガチャコーナーの窓からゲリラ豪雨開始の瞬間を見届けようと思っていたが降り始めから豪雨になるまで意外と時間がかかった。

ここからアリストテレスの感想が入ります。


すごく良い作品だった。恋の話といえばそれはそうなのだがキャラクターの生命が感じられたのが良かった。正宗と睦実だけじゃなくて他のキャラクターも息をしていた。「変化することが悪」という前提によって回っていた世界の中で「変わりたい」という感情が出てくること、これは間違いなくこの作品の中では”光”だ。変わらなければずっと同じ毎日を送ることができる、ある種の永遠が手に入る。それでも変わりたいという思いを持ち邁進する、そのエネルギーの強さみたいなものがこの話の原動力であると俺は思う。しかし、そうした光に歯向かう人物がこの世界にはちゃんといた。正宗のおじさんであったり原ちゃんであったり、彼らは自分の選択の中で「変わらないこと」を望んだ。しかしそれは与えられた選択ではなくて自分から掴みに行ったもので、「変わらない」選択をすることもまた「変わること」と同義だった。光に歯向かう彼らもまた光だったのである。そうした光と光がぶつかり合うのが俺は本当に嬉しかった。原ちゃんが車でちゃんと危険な乗り方をして五実を奪おうとしたのもよかったし、正宗がおじさんのことをあいつ呼ばわりしていたのもめちゃくちゃ良かった。みんなが精一杯生きようとしてバチバチになるエネルギーのデカさみたいなものが感じられたシーンが好きだった。

あとはベタかもしれないが最後の五実と睦実のやり取りも良かった。はっきりとした言葉を口にすることがこんなに真っすぐな愛に代入されるかと感じた。「仲間外れだね」「最後に正宗の隣にいるのは私」など睦実の言葉は強かった。でも確かに愛だった。嬉しいことも悲しいことも全部ひっくるめて呼吸をしていってほしいという睦実の思いが俺にはダイレクトにきて嬉しかったんだよな…。五実が泣きながら進む構図も良かった。

正直俺は作品をあまり考えて観るタイプの人間じゃない。この作品がコロナ渦のメタファーだとか、震災とかバブル崩壊だとかそういう思考は全く出てこない。というかあまりわかろうとしてない節もある(いざわかろうとしたときにわかるかというとなんとも言えないが)。それがこの作品の評価に影響している面はあるかもしれない。それでも自分の良かったなぁという感想はしっかりと持っておきたい。

映画を観終えても雨が止んでいなかった。傘は持っていなかったが傘なしでもぎりぎり移動できるくらいの雨だったので小走りで移動する。俺はコンビニで傘を買いたくない、負けた気分になるから。
池袋から秋葉原に移動する。その山手線のなかで小学生低学年くらいの少年に話しかけられた。「次の駅まで何分くらいですか?」俺は答えた。「…3分くらいじゃないですか?」少年は続ける。「北海道って東北地方ですか?それとも北海道地方ですか?」「それは北海道地方ですね」
北海道を東北地方として捉える考え方が新鮮だった。あと北海道を北海道地方っていうのはなんかポケモンみたいだなと思った。電車のなかで知らん人に話しかけられる機会ってあんまりない。大人に話しかけられるとどうしても少し警戒してしまうが話しかけてきたのが少年だったのでなんか素直に会話することができた。ただ斜め前にいた俺と同い年くらいの男の子はちょっとニヤニヤしてた。どうせならもっとユーモアに富んだことを言えばよかったかも。
秋葉原に到着。イヤーピースを購入。イヤーピースを紛失してからかれこれ3ヵ月くらい経っていたがようやくこれでイヤホンが使えるようになった。こういうことばかりしているので生きるのが下手なのだと思うが改善する予定もあまりない。イヤホンにすごいこだわりがあるわけでもないのでイヤーピースもまぁある程度使い勝手が良ければそれでいいかとか思っていたのにそこそこしっかりしたやつ買ってた。人の温度に合わせて形が変形するらしい。すごいじゃん。買って最初に耳につけた時は試聴の時と感覚が違って失敗か?と思ったけれど少しずつ馴染んできた。

9/16

車で祖母に会いに行った。またも昼食が15時とかになってしまった。田舎のほうなのでこの時間帯にランチ営業している店がほとんどない。そんな中で1件営業している定食屋をみつけた。行ってみるとタイムスリップしたかのような商店街の中にあった。なんというか整備された古さじゃなくてそのままの古さでちょっとよかった。定食屋ではオムライスを頼んだ。おばあちゃん2人で営業していて壁には昔の祭りの写真が飾られており、テレビでは大相撲が流れていた。棚の漫画にはこち亀がありテーブルでは小さな虫が飛んでいる。昔ながらのやつだ~と思いながらも見せ物じゃなくて生活という感じだった。オムライスはチキンライスが薄焼きの卵で包まれてるやつだった。卵がすこし焼けているというか、焦げていたけどそれが特有の風味を出していて美味かった。都内のオムライス専門店とかじゃ食えないやつだ。

俺って車を運転するとちゃんと性格が荒くなるタイプかもしれない。普通になおしたい。


9/17

昼過ぎに起床。手応えのあった面接でのお祈りメールが来て笑う。就活、終了です。お疲れ様でした。
タコが安いという隣街のスーパーまで車でいく。ダラダラ今日のお昼どうしようかーと話していたらまた昼食が3時過ぎになった。炒飯を作る。うまいけど作りすぎた。俺は炒飯より焼き飯を作りたいのだが明確な違いがわからないので料理に反映出来ない。夜は高校の同期と飲み会。嫌いな奴がいる予定だったので気分が乗らなかったがいざ行ったらいなかった。でも逆に少し会話したい気持ちまであったので自分でもよくわからない。飲み会をするのはいいんだけどはしごすると金がなくなるのでそれが嫌です。

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