くるまろ

続いてゆく日常のつれづれ

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大林監督に勇気をもらった話

大学の特別講義に、大林宣彦監督が来てくれた事があった。 10年程前で、まだ肺がんの話が出る前だったと思う。 どういう講義だったのか内容までは覚えていないのだけど、大学生達を前にしても説教じみたり奢るような感じはなく、友に語りかけるようにまっすぐお話される姿が印象的だった。 そのまっすぐな瞳に心打たれて、講義のあとにあわてて感想レポート提出した後監督の元に駆け寄った。 「あの、お話ありがとうございました。私もこういう気持ちを持ってたのでほっとしたしなんだか勇気をもらいま

    • 3日前まで生きていたおじいさんのこと

      おじいさんが3日前亡くなった。 大正生まれ御歳94歳、享年96歳だった。 戦争を経験して帰ってきて、一男一女に恵まれ家を構えていた。 晩年の穏やかな祖父しか知らないが、いつもニコニコと笑顔で祖母の隣で笑っている人だった。出しゃばることはなく照れ屋で穏やかな印象は周りの人も同じようで、しかしながら若い頃は力持ちでお酒も強いため血気盛んな豪傑だったのだとか。 + + + 祖父は兄弟の5番目で長男は陸軍、次男三男は海軍に入っており、兄達の真っ白なセーラー服姿に憧れ

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