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どこかで、聞いたような話③

シンママにとっての一番の恐怖は子供の急な体調悪化だ。ただでさえ可愛い子供が夜中に発熱すれば心細いのに、それを一緒に心配してくれる人がそばにいない。そしてそれは翌日のスケジュールにダイレクトに響いてくる。

シュウが夜中に突然吐いた。熱を計ると38度以上ある。坐薬は使ったがずっと苦しんでいる。夜間診療している病院は遠く、このまま様子を見るかタクシーを呼ぶかで迷っていた時、ホソク先生の優しい笑顔が思い浮かんだ。

ホソク先生は息子のかかりつけ小児科医だ。医療に対しても患者に対しても真摯で子供に優しく、それだけでも出会えた奇跡を感じるというのに、彼は私の兄の高校時代の友人なのだ。もうだいぶ通い慣れた頃にこれを知った時は本当に驚いたものだ。一度兄が赴任先のマレーシアから帰国した際にはホソク先生も呼んで家族で食事したこともある。その時に「何か困ったことがあれば」と連絡先を貰っていたのだ。

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バンタンメンバーをイメージした男性7人が出てくるお話です。タイトルの通り、全員が「私のことが好き」な幸せストーリー。あなたは誰を選びますか?

あるシンママと7人の男たちのお話、全9話(2021.2~連載) 初めて書いた妄想小説です

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